彩乃かなみインタビュー ミュージカル「Now. Here. This.」「“自分の信念を大切に生きる”ことが、今作に繋がる気がする」
――2020年にこの作品を届ける意味についてはどうお感じですか?
今年は、個人の意思ではどうにもならなくて、流れに身を任せるしかない部分もあったと思います。 でも、そういう出来事があった中で、必ずしも悲観することだけじゃないと思うんです。逆に良い方向に働き方が変わったり、信念が変わった方もいらっしゃったでしょうし。“普通”という言葉が通用しないというか。でも、そこから生まれる新しい可能性も、より生まれた年だったと思うんですよね。
その中で何が大事かっていうと、「違う私になる」のではなくて、世界が変動するからこそ「私が私らしくある」というか。 何か変わらなきゃと思ったけど、自分の心をないがしろにして変わろうとするのと、自分のために変わっていく挑戦をするのって、似ているようでまったく違うものになると思うんです。そういう意味で、“自分の信念を大切に生きる”ことが、今作に繋がるような気がしています。
――では、ミュージカル「Now. Here. This.」の「Now」にかけて、彩乃さんが一番自分らしくいられる時間はどんなときですか?
ボーっとしているときですね。やっぱり今年は家にいる時間がすごく長かったので。もともと、私は自分の家がすごく好きなんですけど、どうしたら家での暮らしが快適になるのか、より見つめました。
あるとき、仕事が重なってバタバタして落ち着かなくて、明るい花を買ったんです。こんなに小さなことでも人の気持ちに癒しが起こるんだなって気づきました。そういう小さなことをいいなと思えるときが自分らしい時間かなと思います。あとは、本番が近づくと逃げ出したいと思うことがあったりするんですけど、こうやって新しい譜面と向き合って悪戦苦闘しながら練習する時間も、何年もやってきたことだけどやっぱり好きだなって思いますね。
――最後に、改めて今作に対する意気込みをお願いします。
年末最後の舞台になるかと思いますし、激動の年だった一年の締めくくりとして、お客様の前でパフォーマンスができることを真摯に受け止めたいと思います。一期一会を大切にして、何があるかわからないときだからこそ、過ぎ去っていくような一瞬一瞬を刻んでいきたいなと思います。
取材・文:THEATER GIRL編集部
Photo:青木早霞(PROGRESS-M)
公演概要
シーエイティプロデュース ミュージカル「Now. Here. This.」(フレキシブルバージョン)
Book by Hunter Bell and Susan Blackwell
Music and Lyrics by Jeff Bowen
【東京公演】
2020年11月28日(土)~12月13日(日)
博品館劇場
【埼玉公演】
2020年12月16日(水)14:00開演[water]
東松山市民文化センター
【大阪公演】
2020年12月19日(土)13:00開演[earth]/17:30開演[water]
COOL JAPAN PARK OSAKA TT ホール
【名古屋公演】
2020年12月27日(日)13:00開演[water]/17:30開演[earth]
ウインクあいち 大ホール
出演(2パターン 組み合わせ):
[earth]浜中文一、木内健人、愛加あゆ、彩乃かなみ、壮一帆、鈴木壮麻
[water]浜中文一、寺西拓人(ジャニーズJr.)、小此木麻里、綿引さやか、今泉りえ、吉田要士
構成・訳詞・演出:西田直木
翻訳・訳詞:吉田英美
演出補:吉田要士
音楽監督:岩崎 廉
振付:吉田 潔
チケット料金:10,000円(全席指定・税込)
埼玉公演のみS席10,000円・A席6,000円
※感染症対策の一環として、客席数を劇場客席数の70%以下(埼玉公演は50%以下)におさえて販売いたします。
【プレイガイド】
チケットスペース:https://ticketspace.jp/top
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/nowherethis/
ローソンチケット:https://l-tike.com/play/nht/
イープラス:https://eplus.jp/nht/
公式サイト: https://www.nowherethis.jp/
企画・製作:シーエイティプロデュース