柿澤勇人インタビュー 『スルース~探偵~』 「二人の部屋で起こっていることを“覗き見”しに来てほしい」
INTERVIEW
――今作は、二人芝居になりますが、二人芝居の魅力はどんな部分にあると思いますか?
以前、「二人ミュージカル」はやったことがあるんですけど、「相手と自分のことしか考えなくていい」ところが魅力かなと思います。言い方は変ですけど、お客さんのことは一切考えなくていいというか。
しかも、新国立劇場の小劇場は、見やすくて良い小屋だし、ある意味お客さんになにか見せようとか、なにかをアピールするってことは一切考えなくていいなと。すごく矛盾してますけど(笑)。
でも、観客を呼んで見せているのに、お客さんのことを全然考えなくていいっていうのは、すごく面白い体験だったんですよね。ただ、二人の部屋で起こっていることを“覗き見”しに来てくださいっていうのが、二人芝居の面白いところかなと思います。
――吉田鋼太郎さんも二人芝居は初めてなんですよね。
鋼太郎さんも初めてなんて意外ですよね。めっちゃやってそうなイメージがあったので。
――以前、SNSで吉田鋼太郎さんとの写真をアップされていましたが、今回の芝居のことについては何かお話しされましたか?
現場以外のときは、あまり作品について「こう思うんだよね」ってことは喋らないですね。さっきもちょっとお話ししましたけど、そのままオリジナルをやるのかっていうことも含めて、こないだ電話では少しだけ話しました。鋼太郎さんなりに、きっといろいろと構想があるんでしょうけど。僕は演出家ではないので、鋼太郎さんがどんな世界観でやりたいかというのは少し気になるけど、まだ聞きたくないという気持ちもありますね(笑)。