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村井良大、木村達成、渡辺 大インタビュー 『魔界転生』 「お祭り的な感じで楽しんでいただけたら」(前編)

INTERVIEW

――渡辺さんから見たお二人の印象はいかがでしょうか?

渡辺:僕よりも歳は全然下なんですけど、舞台をたくさん踏んできている方たちなんで。一個一個の動きなども本当に勉強になります。ただ、一緒のシーンがあまりないので、そんなにたくさん見られる訳じゃないんですけど、二人はムードメーカーなんだろうなっていうのはわかりますね。再演組のメンバーたちとのやり取りを見ていると、この二人が新旧ともに、上の人も下の人も回してるんだろうなって。あとは、テーブルの位置取り的にも真ん中らへんで、右にも左にも行けるんだろうなと思いました(笑)。

村井:よかった。僕たち、ちゃんと回せてるって(笑)。

渡辺:若いのに両方のバランスを取って頑張ってるなって。

村井:ありがとうございます。

木村:僕は、良大さんを見習ってます。

渡辺:二人の席は並びですから。

木村:良大さんのことを見習って、積極的にいろんな方に話しかけて、楽しい現場作りというのを心掛けてます(笑)。

渡辺:達成くんは、劇中のとあるパートの提案とかも自分でする訳でしょ? 僕は台本にある中でやっていくので、あんまり自分でつくったりしないじゃないですか。でも、彼は監督から任されてるんですよ。

木村:あのパートは、追い込まれて限界のところから始めたくだりだったんです。でも、後から演出助手の方から聞いたんですけど、「堤さん、いつもあそこ楽しみに見てるよ。今日すごく笑ってたよ」と言ってくださってるのを聞いて、わりとちゃんと任せていただけているのかなと思ったんですけど、今回台本にそのシーンがなくて(笑)。

村井:前回も、もともと台本にはなかったよね。

木村:そう、もともとはなかったんですけど(笑)。今回は、そのシーンはやらない予定みたいで。でも、僕の中ではそれが『魔界転生』の醍醐味なんですよ(笑)。

村井:ギリギリまで追いつめられることが(笑)。

木村:そう、追いつめられることが(笑)。それを75公演やることが、僕の中で醍醐味の一つだったので。「堤さんあれやらせてください」っていう話を自分で直談判して復活したんですけど、昨日の感じだとカット候補にあがってるみたいで(笑)。

渡辺:柳生衆の中でも、一番それを取りまとめられるのが彼なんですよ。だからそういうところでも上手く回してるなぁっていうのが、すごくよくわかるんですよね。

村井:柳生衆の中では一番歳上?

木村:全然全然! むしろ年下だよ。

村井:誰が一番上?

木村:小波津(亜廉)さんか宇野(結也)さんが年上で、僕は全然。

渡辺:柳生衆で二回やってる人って誰かいる?

木村:それがいないんですよ。

渡辺:達成くんだけでしょ? だからそこもまとめないといけないから。

村井:年下が先輩たちをね。

渡辺:こういうノリでやるんだよっていうのを、自分で考えてつくらないといけないから大変だと思いますよ。

木村:大変ですね。でも、醍醐味なんで(笑)。追い込まれてからがなんぼっていう。

村井:だって前は幕間にも考えてたもんね。

木村:後半になると、もうみんな集まってくれないんですよ(笑)。僕に任せっきりで、もう半ギレですよ(笑)。

村井:その頑張りが認められたから、今回も役が残った?

木村:又十郎がいなくても進む話も結構ある……いや、ないないない。僕はいなきゃダメです(笑)。

インタビュー後編はコチラ

取材・文:桑原梨沙(THEATER GIRL編集部)
Photo:青木早霞(PROGRESS-M)

公演概要

『魔界転生』

原作:山田風太郎(角川文庫刊)
演出:堤 幸彦 脚本:マキノノゾミ

出演
上川隆也 小池徹平 藤原紀香 村井良大 木村達成 田村 心 岐洲 匠 宇野結也 
財木琢磨 山口馬木也 渡辺 大 浅野ゆう子 松平 健 ほか

愛知公演 2021年4月07日(水)~11日(日) 刈谷市総合文化センター
福岡公演 2021年4月16日(金)~28日(水) 博多座
東京公演 2021年5月04日(火)~28日(金) 明治座
大阪公演 2021年6月02日(水)~10日(木) 新歌舞伎座

公式HP:makaitensho.jp

企画・製作:日本テレビ

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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