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鈴木拡樹×安井謙太郎×梅津瑞樹インタビュー 『死神遣いの事件帖 終(ファイナル)』 「この世界観を噛みしめながら楽しんでいただけたら」(前編)

INTERVIEW

2025年8月7日(木)、東京・サンシャイン劇場にて舞台『死神遣いの事件帖 終(ファイナル)』が開幕します。

本作は、ムービー(映画)×ステージ(演劇)の挑戦的な融合を目指すメディアミックスプロジェクト【東映ムビ×ステ】シリーズの最新作。この舞台で壮大な物語のフィナーレを迎えます。

主演を務めるのは、これまでも『死神遣いの事件帖』シリーズで主役・久坂幻士郎を演じてきた鈴木拡樹さん。その相棒で、死神・十蘭を演じるのは、安井謙太郎さん。さらに、映画『死神遣いの事件帖 終(ファイナル)』から登場した最恐の死神・無限狼を演じるのは梅津瑞樹さん。また、同じく映画から登場した新死神・弾正を森崎大祐さん、呪樹を田淵累生さんが演じるほか、松本寛也さんが義助役を、田辺 幸太郎さんが保科正之役を、映画に引き続き演じます。さらに、舞台から鈴木裕樹さん、田口 涼さんの出演が決定するなど、豪華キャストが集結しました。

THEATER GIRLでは、鈴木拡樹さん、安井謙太郎さん、梅津瑞樹さんにインタビュー。前編では、映画の撮影時の思い出や、シリーズファイナルを迎えるにあたっての思いなどをお聞きしました。

インタビュー後編はこちら

シリーズとしてキレイな形で最後を飾れることもうれしかった

鈴木:シリーズ3作目となる舞台『-幽明奇譚-』をやったときに、「最後に、もう1作やれたらいいね」という話をしていたんです。そもそも、今回、3作目を上演できるのも当たり前のことではないので、それがまずうれしいです。さらに、目標としていた3部作ができたので、十分にシリーズといっていいのではないかと個人的には思いますし、シリーズとしてキレイな形で最後を飾れることもうれしかったです。

安井:最初にファイナルと聞いたときに、“このシリーズって、いつからやっていたんだっけ?”と振り返ったら、もう5年も前なんですよね。当時はコロナ禍で、エンタメ自体がどうなるのかもわからないようなご時世でした。それを一緒に乗り越え歩んできた作品で、今回の舞台を入れると、6つもの作品を届けられたことのスゴさを改めて感じました。

それはもう、本当に制作陣の方々だったり、キャストのみなさんだったり、何より応援してくれるお客様がいたからこそなので。寂しさよりも、ありがたい気持ちのほうが大きかったです。

梅津:正直にお話しすると、物語の主軸に主要人物が多くなくてよかったなと思いました。これが、シリーズを通して……たとえば5人くらいのメンバーが共に成長していく物語とかだったら、たぶん僕、だいぶ緊張したと思うんですけど。5年の間に出来上がるものって、ものすごく大きいでしょうし。

鈴木:たしかに。

梅津:主要キャストが少人数で、且つ、このお二人だったからよかったなと。今はとりあえず、映画の撮影が無事に終わり、みなさんにメンバーとして受け入れていただけて、安心しているところです。

鈴木:舞台ではきっと、さらにキャラクターを描けるもんね。

梅津:そうですね。現時点ではまだどうなるかわかりませんが(取材は6月)、舞台もすごく楽しみです。

梅津:二人とも、朗らかなんですよ。

安井:朗らか(笑)。

梅津:そう。僕、映画ではお二人と殺伐としたシーンでしかご一緒していないのですが、「カット!」となった瞬間に、もう朗らかなんです。

鈴木・安井:あははは!

梅津:初めて現場に入って、「じゃあ、ちょっとだけ手合わせをしましょう」となったときから、すでに朗らかだったんですよ。朝イチにもかかわらず。だから、すごく安心しました。

鈴木:映像の現場は、スタート時間が早いですからね。なので、自然とそのサイクルになっていくというか。だから、撮影中は大丈夫なのですが、今、早起きをしてほしいと言われたら、最初はしんどいと思います(笑)。

梅津:そうですよね(笑)。

安井:僕は、そこまで朝に強いわけではないですね……今、思い出したんですが、実は僕、最初の殺陣の手合わせに、時間を間違えて遅れて行ったんですよ。しかも、そのことに気づいていなくて。時間前なのに、みんな揃っているなと思っていたら、“あれっ、時間が違う!?”って。

梅津:あっ、あれはそういうことだったんですね!

鈴木:たしかに、そうだったかも。

安井:もう、気まずすぎて! 現場に着いて、なんか様子が変だなと思っていたら……なので、それを今、謝りたいです(笑)。

映画でやると聞いたときは震えました

鈴木:ね! ついに共闘できました。まぁ、ある意味、今までも共闘はしていたんだけど。

安井:そうですよね。ただ、実体として一緒に戦うのは初めてだったので。

鈴木:今回は、胸を張って共闘と言えるかなと。

鈴木:うれしいですよね。敵に対して武器を構える瞬間を、二人でできるというのが。

安井:僕は、『‐鎮魂侠曲‐』のときに少しだけ殺陣をやらせていただきましたが、キチンとやるのは今回が初めてだったんですよ。なので、映画でやると聞いたときは震えましたね。“マジかー!?”となって、撮影に入る1週間くらい前に(殺陣の)映像が送られてきたときは、そっと1回閉じました(笑)。

梅津:わははは!

安井:これを、どこからどうやって覚えたらいいんだろう!? と。ホントに無理だと思ったので、撮影に入ってから「殺陣の練習をしたいです」とお願いしました。このお二人も付き合ってくださったんですけど、すごく緊張しましたね。殺陣のシーンは、ちゃんと撮影できる状態……ドライアイスだったりとか、いろんな環境が整ってGOになるんですよ。ということは、もしも失敗したら、もう1回、その環境を整える時間が必要なわけですよ。もう、それを考えたら!

鈴木:あの緊張感ね!

安井:ミスしたら終わるぞというドキドキがあって。しかも、あのシーンの撮影が最後のほうだったんですよ。だからもう、ほかのシーンを撮影しながらも、殺陣のシーンことが頭から離れなくて、ずーっと、そわそわそわそわしながらやっていました。

鈴木:たしかに。最初のほうに終わってしまえば、気が楽になった状態でいられるけど。

安井:そう! 気が楽だったんですけど。実際は、“あー、くるくる!(殺陣のシーンの)テストの時間がくる!”みたいな心境で。でも結果的には、お二人に引っ張っていただいたおかげで楽しくできました。

安井:たくさんいただきました。「もうちょっと、こういうふうに入ってみたら?」みたいな専門的なこととか。あと、ビックリしたことがあって、拡樹くんはどんなときでも穏やかな方だなと思っていたんですけど、アクションで“ドン!”となったときの勢いがスゴかったんです!

鈴木:ははは!

安井:テストのとき、「じゃあ、いったん70パーセントぐらいのスピードでやってみよう」と言われてやるんですけど、僕にとっては、180パーセントぐらいのスピードに感じるぐらいヤバいんですよ!

梅津:あははは!

安井:もちろん今までも傍から見てはいましたけど、実際に隣に立つと、覇気みたいなものが出ていて。僕、拡樹くんと5年間一緒にやらせていただきましたが、新たな発見でした。

鈴木:あはは! でも、わりと“あるある”の話で。舞台作品でも、事前に殺陣の返し稽古というのをやったりするんですけど、「70パーセントで」と言われたときは、僕、あまり信じてないんですよ。“そう言いながら、どうせ100(パーセント)に近いやつを求めているんでしょ”みたいな(笑)。

梅津:いや、そうそうそう!

鈴木:“それは、ほぼ100でしょ”って思っちゃうよね。

梅津:もっと極端に、25とか15とか言ってもらえれば、(力を)抜いてやるなってわかるんですけど。75と言われたら、“それはもう、ほぼ本意気では?”っていう(笑)。

鈴木:だから僕、動きを確認したいときは「ハーフで」と言いますもん。

安井:やっぱりそうなんですね! 僕にはまだその調節のつまみがついてないので、わからないんですよ。“75って何!?”みたいな。

鈴木:70パーセントでやりたいけど、やってみたら結果的に100になっていることがホントに多くて。“いやいや、速いな!”みたいな(笑)。

安井:すごく速かったです!

梅津:3人での殺陣って、1対多数のときより、一人ひとりが重要な手を担わざるを得ないので、より緊張するところはありますね。しかも、そのシーンの撮影のとき、ライトで雷のピカピカを演出していたんですけど、そのライトがものすごい音がするんですよ!(口で音真似をしてみせる)

鈴木:あっ、たしかに! 鳴ってた!

安井:うん、してたしてた!

鈴木:というか、音真似がめちゃめちゃ似ている(笑)!

安井:とても似ていましたね。ボイパみたいだった(笑)。

梅津:あははは! よく見たら、電気がバチバチバチ! みたいになっていて。僕、そのシーンではむっつりした顔をして映っているんですけど、実は心のなかでは、“うわっ!”ってものすごく緊張していました(笑)。

安井:たしかに、スゴい音でしたよね。

梅津:そう。“今から、スゴいことをするんだぞ”感がスゴくて。たぶん、今回の撮影のなかで一番緊張しましたね。

取材・文:林桃
撮影:野田涼

インタビュー後編はこちら

公演概要

舞台「死神遣いの事件帖 終(ファイナル)」

原案:須藤泰司
脚本・演出:毛利亘宏(少年社中)

出演:
鈴木拡樹 安井謙太郎(7ORDER)
梅津瑞樹 森崎大祐 田淵累生 田口涼
松本寛也 田辺幸太郎 ザンヨウコ
宮原華音 鈴木裕樹

【東京公演】
8/7(木)~8/17(日)
東京・サンシャイン劇場

【福岡公演】
8/21(木)
福岡・福岡サンパレス

【大阪公演】
8/30(土)・8/31(日)
大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

【石川公演】
9/5(金)・9/6(土)
石川・石川県小松市 團十郎芸術劇場うらら 大ホール

【京都公演】
9/13(土)~9/15(月・祝)
京都・京都劇場

X(旧Twitter)(ムビステ):@toei_movie_st
Instagram(ムビステ): toei_movie_st
公式サイト(ムビステ):https://toei-movie-st.com/
公式サイト(死神遣いの事件帖): https://shinitsuka.com/

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