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原田優一、太田基裕インタビュー ミュージカル『ダブル・トラブル』 「二人ミュージカルは大変だけどとてもやりがいのある作品」

INTERVIEW

――お二人は、台本を読んでこの作品のどんなところに魅力を感じましたか?

原田:今回は、アメリカの1940~50年代が舞台なので、今の人たちにはあまりわからない文化や世界観だったりもするんですが、そういうことを取っ払って楽しめると思います。出てくる家具やコードレスじゃないということに関しても、アナログ感と言いますか、古き良き時代感が感じられると思いますし、今の現代にはないものがあると思うんですよね。あとはやっぱり出てくる名前が、ジーン・ケリーやフレッド・アステアだったりするので、世界観が小洒落ていますし、芝居をアナログに演じるという意味では、とてもいい色を持った脚本だなと思いました。

そして、人間模様が細かく書かれているようで、ざっくりしていると言いますか。一言で言ってしまえば、粗い台本なんだけど、ものすごく緻密に計算されていて、「どうでもいい」部分と「しっかりやろう」という部分のメリハリがすごくはっきりしていて。最終的には、全てのキャラクターを愛してしまうのではないかと思います。

太田:今、原田さんが全部言ってくださったんですけど(笑)。僕もまだまだ経験は少ないんですが、すごく舞台ならではの作品だなと思いました。二人だけで全てを演じる作品で、それこそアナログというのはこういうことなのかなと。さらに今回は、ピアノが一本だけというすごくシンプルな構造ですが、いろんなキャラクターが緻密に入れ替わり立ち替わり登場するので、シンプルな難しさみたいなものは、本を読みながら感じました。なので、それぞれのキャラクターがちゃんと個性豊かに、表現豊かに存在していかないと作品としても美しくならないし、深くなっていかないだろうなと。そういったシンプルならではの難しさは、台本を読みながらすごく感じた部分ですね。

原田:役者の力にかかってくると言いますか、演じ手によっても変わると思うので、すごく真逆な色味の作品になるんだろうなって。この真っ白なところを原田、太田色で埋められるような、ちょっと遊び心があり、演じる人によってまったく個性が違ってくるような、そんな脚本だと思います。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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