原田優一、太田基裕インタビュー ミュージカル『ダブル・トラブル』 「二人ミュージカルは大変だけどとてもやりがいのある作品」

――今回は、二人ミュージカルということですが、お互いの魅力について、それぞれうかがえますでしょうか。

原田：もっくんとは、すごく感覚が合うし、何をやってもキレイで品があるというか、決して汚くならないという印象です。すごくキレイで美しいので、お金を払って観るものだなって（笑）。

太田：とにかく、自分に足りないものを原田さんがたくさん持っているので、今回は本当に頼りにさせていただいてますし、やっぱり経験がものを言うんだなってすごく感じさせてもらってます。僕は本当にまだまだ甘ちゃんなので（笑）。やっぱり積み重ねってすごいなって感動してます。心の広さもありますし、なんでも受け入れられる器の大きさみたいな。そういった人間的なものを感じて、とても尊敬しています。そこから来る表現や歌、ダンスもそうですし、滲み出るものにすごく真実味があるんですよね。

――では、『ダブル・トラブル』というタイトルにかけて、今年“やっちゃったな”というエピソードがあったら教えてください。

原田：携帯を水没させたり、カバンを壊したり、3月がけっこうやっちゃったんですよね。厄月じゃないですけど、重なるときは重なるみたいな。携帯、カバン、小道具も舞台上で壊しましたね（笑）。なのでもう4月以降は大丈夫じゃないかなって思っています。

――厄月が過ぎたってことなんですね。

原田：そうですね。でも、役者って厄落としをしちゃいけないって言うじゃないですか。だからその時期を通りすぎるのを待ちました（笑）。

太田：すごく地味なことなんですけど、地方公演のときに、このご時世もあってなかなか外食に行けないので、ウーバーイーツをめちゃくちゃ頼んでたんですよ。そしたら僕の携帯がおかしかったのか、通信がよくなかったのかわからないんですけど、頼んだものがなかなか届かなくて。「あれ？　おかしいな、僕が間違えたのかな？」と思って、他のお店で注文したら、どっちも来ちゃって（笑）。一人ですごい大量に食べなきゃいけなくなったっていうミスはありました。

――最後に、改めて意気込みをそれぞれ聞かせてください。

原田：やっぱりこうやって舞台が再開して、お客様の前で歌ったり踊ったりお芝居したりできるというのは本当に幸せなことですし。今回は二人ミュージカルということで、濃密に稽古をやらせていただいて、舞台上にいる充実感を含めて、最後の最後まで楽しみながらやりたいなと思っています。全ての稽古で費やした時間もお客様に伝わったらいいなと思いますし、本当に稽古場が大事だと思うミュージカルなので、二人で練習を積み重ねれば積み重ねるほど、お客様の満足度が高くなっていくのではと思うので、本番まで頑張っていきたいなと思っております。

太田：僕自身、今回二人ミュージカルが初めてなので未知な部分もたくさんあって、現段階ではかなり不安でいっぱいなんですが。ただ、乗り越えたその先に得られるものを期待しながら、劇場でその姿を観てくださるお客様の笑顔を想像して、なんとか最後まで稽古を終えたいなと思っています。とにかくこの作品は、ナンバーもやることも多いんですが、出てくるキャラクター一人ひとりが非常に愛おしいキャラクターばかりなので、素敵な何かを受け取って帰っていただけたらいいなと思います。

取材・文：桑原梨沙（THEATER GIRL編集部）
Photo：山内洋枝（PROGRESS-M）

公演概要

ミュージカル『ダブル・トラブル』
（A Musical Tour de Farce）

【プレビュー公演】
志木市民会館パルシティ
5月2日(日)　 17：30開演【◇ハリウッドチーム】
5月3日(月・祝) 12：00開演【◆ブロードウェイチーム】

【東京公演】
■紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
5月12日(水)～16日(日)◆：ブロードウェイチーム

■よみうり大手町ホール
5月12日(水)～30日(日)
※各日程の出演者はホームページにてご確認ください。

※緊急事態宣言の発令に伴い、大阪公演全公演、東京：紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA公演の一部が中止となっております。
最新の公演情報につきましては、公式サイトにてご確認ください。
（本ページに掲載された情報は2021年4月29日時点のもの）
公式サイト：https://www.musical-wtrouble.jp/
公式Twitter：https://twitter.com/wtroublejp

出演
〈ハリウッドチーム〉
福田悠太(ふぉ～ゆ～)　辰巳雄大(ふぉ～ゆ～)　ピアノ　小林 創

〈ブロードウェイチーム〉
原田優一　太田基裕　　ピアノ 堀 倉彰／中原裕章

脚本・作詞・作曲：ボブ・ウォルトン＆ジム・ウォルトン　翻訳・訳詞：高橋亜子
演出：ウォーリー木下　音楽監督：落合崇史／大塚茜 振付：TETSUHARU　タップ振付：本間憲一

主催／企画・製作：シーエイティプロデュース