百瀬朔は笑顔で壁を乗り越えていく「キツいのは多分いいこと」【シアダン vol.17】(前編)
――5 月 1 日よりドラマリーディング公演として上演される『トランス』(※全公演中止)への出演が決まっていますね。精神 科医とそのもとを訪れる男を描いた、高柳明音さん、長江崚行さんとの三人芝居となりますが、本作への 意気込みを聞かせてください。 (※取材は公演中止決定前に実施)
頑張りたいです。鴻上(尚史)さんの作品は舞台作品ファンなら誰もが知っていますし、この作品自体も人気のある作品なので。それを今回は元吉(庸泰)さんが演出されるということで、ずっとごいっしょしたいと思っていた方なので、すごく楽しみです。リーディング公演とはされていますけど、朗読劇ともひと味ちがう、より作り込まれたものになるんじゃないかと思っているので、僕自身もわくわくしていますし、みなさんにも楽し みにしてほしいなって思います。
――台本を読まれての印象はいかがでしょうか?
率直に言って読むのはけっこうキツいです。病気のために特殊な状態になったりもしますし、これまでいただいたお仕事は全てやりがいを感じてやってきましたけど、よりやりがいがあるというか、ちょっと試されているような感じもするくらいで。
最近は 2.5 次元作品に携わることが多かったですし、上演中止になった作品もあったので、こういうストレートプレイの戯曲をやるのは久しぶりなんです。これもまたターニングポイントになるんじゃないかという気もしているので、自分の中でも面白くできたらいいなと思いますね。
――けっこう骨のある役柄になりそうですね。
3 人で(お芝居を)回していくので、みんながみんなそうだと思うんですけど。自分の感覚的に、キツいのは多分いいことなので(笑)。この前、親と話していた時にも「ツラいって言ってる時、けっこう良いよ?」って言われたので、じゃあ大丈夫じゃないかなって思ってます。まぁツラいと言っても本当にツラいというよりは、自分の中に新しいものを取り込んでる感じがある、っていう感覚ですかね。