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校條拳太朗、杉江大志、田中稔彦、小笠原 健インタビュー 舞台「WORLD〜Change The Sky〜」「観ていただいた皆様に、何か心の変化を与えられたら」

INTERVIEW

――今作では、18年前に起こった事件を元に展開していきますが、それぞれ過去の忘れられない出来事はありますか?

校條:小学校低学年くらいの頃に、死にかけたことがあって。父親の趣味で、その頃よくキャンプに行っていたんですよ。弟と二人兄弟なので、三人で行ってたんですけど、帰り道に弟が車の中で酔って吐いちゃって、山道で一旦止めて掃除をして、さぁ行こうかってところで忘れ物をして父親が取りに行ったんです。そしたら車が勝手に動き出して――でその先が、もう崖なんですよ。しかも、ガードレールもなくて。

そのキャンプ場って普段はあまり人が来ないところで、落ちたらガードレールもないから底に向かう感じだったんです。そのまま車が動き出してしまったんですけど、父親が気付いて走って来るのがミラー越しに見えて、飛び込んでブレーキを踏んで、何とか止まったんです。そしたら、親父の足の下に僕の足があって、アクセルとブレーキの場所も知らないのに、とっさにブレーキを踏んでいたんですよね。でも踏んだ記憶もなくて……あれは本当に不思議な体験でした。

小笠原:本能的にだよね。凄っ!

校條:本当に不思議だなって、思いました。

小笠原:良かったねぇ。

田中:生きててくれてありがとう!

――貴重なお話をありがとうございます。

杉江:僕は、デビュー作で、相方のカツラが飛ぶっていうことがあって。カツラの上に、さらにアフロのカツラがあったんですけど、それがポンって飛んでいくっていう演出があったんですよ。それで、初舞台の初日に、飛んでいくはずだったカツラが、マイクに引っかかって絡まってしまって……(苦笑)。その場をアドリブで繋いだことはすごく覚えてます(笑)。

小笠原:凄い! 初舞台で(笑)。

校條:何事もなかったかのように(笑)。

杉江:「困ったわ~」って帰ったら言ってましたけどね(笑)。

田中:僕は電子マネーで払えるように、いつも携帯電話にQUICPayとSuicaが入っているんです。家の前がコンビニなんですけど、Suicaには1,000円くらいしか入ってなくて、いつもQUICPayで払うんですけど。それで、その日派遣されてきた店員さんが「QUICPay」でって言ったのに、ピピってSuicaで支払いされたんですよ。1,000円あったら明日も電車乗れるじゃないですか。800円くらい買ったんで、Suicaで800円も取られたから、残り200円しかなくてチャージせんとあかんくなって。「今日ここに派遣した、お前の顔は忘れんぞ!」って思いました。まあ言わないですけどね(笑)。

杉江:心の中で(笑)。おもろい!その話、好き(笑)。

小笠原:18年前の大事件からの振りがこれ!? 俺もそんな強いエピソード、ないから(笑)。なんか真面目なことが思い浮かんじゃったんですけど。俺が小6で弟が小4のときに、弟が交通事故にあったんですよ。それも、俺と弟がチャリで走ってて、俺は小6だったんで、ぱ~っと道を結構走っていけたんですけど。弟はあんまり運動神経が良くなかったんですけど、一生懸命付いてきてたんです。そしたら、弟だけバーンってはねられて、今でも走馬灯のように、ゆっくりになっていくのを覚えてるんですけど。結局、一ヶ月くらい意識不明だったんですけど、今は治って海上保安庁になって、僕なんかよりよっぽど立派な仕事についてるんですけどね。でもこれが例えば、故意的だったとしたら、今作のような事件に発展していったりするのかな……って今ちょっと思っちゃいましたね。

杉江:それは、妄想がすぎます(笑)。でも、それは確かに忘れられないですね。

小笠原:例えばもし、弟がそれで死んじゃって、その人が本当に故意にやったとしたら、俺がその人殺すかもなって。

杉江:確かにね……。

小笠原:殺人って、意外と隣り合わせにあるのかなって感じましたね。

杉江:めっちゃ深いエピソードじゃないですか。

小笠原:俺もQUICPayくらいの話をしたかったんですけど、重い話しか浮かばなくてごめんなさい(笑)。

――では、最後に改めて今作への意気込みを、それぞれうかがえますでしょうか。

校條:健さんがさっき言ってましたけど、今作では殺人者側の心情が描かれているので、本当に隣り合わせということがよく分かる作品だと思います。でも、そこにある愛情は誰もが持っている感情だったり、自分の立場に置き換えたらそうせざるをえないと思ったりもすると思うので、ドロドロした人間臭漂う作品になっているのではと。最近、外に出られないことも多いので、心動かされることも少ないかもしれませんが、観ていただいた皆様に、何か心の変化を与えられたらなと思います。

杉江:この作品を、観に来てくださる皆様に精一杯届けるのはもちろんなんですけど、久しぶりにストレートプレイをやるので、自分がどのくらい出来るようになったか試したいという気持ちもあります。あとは、ストレートプレイならではの言葉や思いを交わすことを大切に、稽古でもその場その場を毎日楽しんでいきたいなと。欲を言うのなら、この作品で自分のもう一歩先の何かが見えたらいいなと思うので、精一杯頑張ります。

田中:4人とも、元々出始めた作品が違うとは思うんですが、やっぱり2.5次元が多かったりして、それが自分の出世作になってきたと思うんですけど。みんなそれなりに良い大人になってきたので、良い匂いのする芝居ではなく、皆が違う匂いの芝居をもってして、大人たちにぶつかっていけるような作品にしていきたいなと思います。

小笠原:全部言われたので、真面目になっちゃうんですけど。台本も本当に面白いし、メンバーも2.5次元舞台でバリバリに活躍されている方からテレビや映画でお見掛けするようなベテランの俳優さんまで幅広くいらっしゃるので。その中で、さっき大志が言ったみたいに、今自分のお芝居がどれくらい通用するのか、自分の現在地も試すことができると思うし。稔くんとも久しぶりの共演で、お互い30も中盤になってきて、この中では中堅くらいになると思うので、若い子たちや現場の皆さんと一緒に楽しみながら、芝居で自分というものを表現していけたらなと思います。

取材・文:桑原梨沙(THEATER GIRL編集部)
撮影:くさかべまき

公演概要

舞台「WORLD〜Change The Sky〜」

2021年6月27日(日)~7月4日(日) 
なかのZERO 大ホール

【出演者】
校條拳太朗、杉江大志、佐々木優佳里(AKB48)
田中稔彦、小笠原 健、柏木佑介、山木 透、伊阪達也、武田知大、國島直希
柴 小聖、鎌田亜由美、川口直人、川名浩介
坂元健児、水谷あつし
藤原習作、渡辺慎一郎、武智健二、吉田晃太郎
渡辺裕之
金山一彦   他

【スタッフ】
脚本・演出:菅野臣太朗
音楽:野田浩平
企画:古河聰
後援:TOKYO FM

【チケット料金】前売り券・当日券:9,800円(全席指定/税込)

■一般発売日 5月22日(土)10:00~

チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/world2021/
ローチケ:https://l-tike.com/world/
イープラス:https://eplus.jp/world2021/

主催:舞台「WORLD」製作委員会(Ask/サンライズプロモーション東京/ぴあ)

【公式サイト】www.world-the-stage.com
【公式Twitter】@WORLDSTAGE_info
【お問合せ】サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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