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木村達成インタビュー ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』「自分の思うように、がむしゃらに挑戦してみてもいいんだ」(前編)

INTERVIEW

――木村さんは闇に堕ちていく外科医・ダニエルを演じられますが、役作りをするにあたって、どんなことに苦労されていますか?

人間が一日の中で闇に堕ちるのは、1回……せめて2回が限界かもしれないです。でもこの感情が正しいものなのか、そもそもどんな闇の力なのか、やはり数を重ねていかないと分からないことも多いですね。

人間が理解できる範疇を超えた道をダニエルは選ぶわけで……。だからこそ皆さんが想像している闇堕ちが、ダニエルにとっての正解なのかなと迷う瞬間もよくあります。稽古後は、どっと疲れてしまいますね。

――やはり、ダニエル役を演じるのは普段より体力を何倍も使う感じですか?

はい、使いますね。人間って座るのは簡単ですけど、そのあと立ち上がる方がエネルギーを使いますよね? たとえば脱力して膝が地べたに付いたり、膝から崩れ落ちたりしたあと、暗転になってシーンが変わればいいのですが、この作品はそうは行かず。そのまま過去や現在に戻ったりしていかないといけないので、そういうのも計算しながらやっています。体力はもちろん、頭もかなり使うなという感じですね。

――崩れ落ちたところから、そのまま役に集中した状態で立ち上がらなければいけないのは大変ですね。

今のところ、歌いながら袖に捌けてそのまま舞台に再度出てくるシーンもあります。とても面白い演出だと思いますし、歌いながら捌けるってあまり見たことないですよね。捌けたとしても、僕の歌は繋がっていて、作品も繋がっている。これが本番の舞台でも可能なのか、多分これから検証していくのかなと。今は全てを試行錯誤している段階なので、余計に一筋縄ではいかない状況です。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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