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入野自由インタビュー 『ブライトン・ビーチ回顧録』「不器用ながらも家族思いなスタンリーをチャーミングに演じたい」

INTERVIEW

――今回、演出を担当される小山さんの印象についてはいかがでしょうか。

とても物腰が柔らかくて優しくて、何でも受け入れてくれそうな方です。ちょっとしたことでも、疑問などきちんと受け取って考えてくださって。話し合いながら一緒に考えて、作ってくださっている印象があります。僕自身も分からないことは分からないと訊いて、心を開いて全部さらけ出して、やりとりができるといいなと思います。

―― お稽古が楽しみですね。

はい、とても楽しみです。

舞台の魅力「生のライブ感が出せる大きなパワーはすごい」

――入野さんは、幼少期からいろんな作品やジャンルに挑戦されていますが、舞台に出演することについて、どんな魅力を感じていらっしゃいますか?

やはり生のライブ感が出せる大きなパワーはすごいなと改めて感じています。

たとえば、アニメで鬼気迫るシーンや、大きな声でバーッと喋るシーンは、実際に映像ではさまざまな音がミックスされているなど、他の要素で大きく見せようとしていることがあるんです。あとは見てくださる側も、そのときの環境や時間によって受け取り方が変わってきますよね。

でも舞台は「ここでしか見られないもの」という空間も提供していて、声であったり、臨場感であったりをダイレクトにそこにあるものとして感じられる。それは舞台だからこその魅力だと思っています。

――声優のお仕事をやりながらも、定期的に舞台にも出演されていらっしゃいますよね。今後も舞台をご自身のライフワークにしていきたいという思いがあるのでしょうか?

それはずっと思っていますね。なぜ舞台が好きなのか、常に探し続けているような感じでしょうか。お仕事全般そうですが、「あぁ、やっぱりこれが一番好きなんだ」と確かめていく感覚があります。自分が役者として生き残っていくために、人との違い、自分にしかできないことを追求するにはいろんなことをやっていくのが重要なのかなと思います。

イギリスへ留学したことで、海外戯曲に対する向き合い方が変わった

――入野さんは2016年にイギリスに留学されていたとのことですが、舞台に限らず表現を極めていきたいという考えで行かれたのでしょうか?

そうですね。最初、留学に行きたいなと思ったきっかけは、海外の作品を日本で観たときです。「すごい」と単純に感じたのですが、それと同時にとても悔しくなったんです。それで、「何が日本と違うのか」を知りたくなって、現地でいろんなものに触れてみたいという気持ちが湧いてきました。旅行も好きでしたし、人と触れ合うのも好きだったので純粋に「行きたい」と思いました。

――今回は海外戯曲とのことで、留学のときのご経験も活かせそうですね。

言葉のニュアンスや意味合い、どんな土地か、など文化に直接触れながら、知識も身に付けてきました。その知識はやはり大きいので、留学に行けたことで、海外戯曲に対する向き合い方が変わったのではないかなと思います。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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