水田航生インタビュー ロック☆オペラ『ザ・パンデモニアム・ロック・ショー ~The Pandemonium Rock Show~』「お客さまの反応を生で感じたとき、役者をやっていてよかったと思う」
――今回、ロックバンド「THE REASON」のリーダー・山下勝也役を演じられますが、役柄の印象についてはいかがでしょうか。
稽古を重ねてみて思うのは、この作品ってまともな人がほぼ出てこないのですが(笑)、その中では一番まともな部類になるのではないかと捉えています。
でも雪之丞さんのロックに熱い部分が山下勝也に注ぎ込まれている印象が個人的にはあるので、その雪之丞さんの熱さを参考にして、バンドのリーダーとしてみんなをまとめ上げていきたいです。
あとは衣裳がその当時の格好をしているので、注目してほしいです。多分今の人が見たらびっくりすると思います。
衣裳にびっくり、当時の方が見たら懐かしいと思ってもらえるかと
――公式HPにお衣裳が載っていますが、本番だとまた少し違う印象なのでしょうか?
少しというより、もう全然違います。その時代はこれが普通だったといいますか、かっこいいとされていた服装なので、どういう反応が来るか楽しみです。
――実際に水田さんが着られて、ご自身でもびっくりした感じですか?
びっくりしましたね! 逆に、当時の方が見たら懐かしいと思ってもらえるのではないかなと。僕は正直、平成・令和の時代に生まれて良かったと思いました(笑)。
――現代の方が見たら、ちょっとびっくりするような?
クセにはなると思います。もし僕一人だけがそういう格好をしていたら「大丈夫かな?」と不安になりそうですが、世界観を統一してみんながそういう格好をしているので「ん?もしかして、かっこいいんじゃないか……!?!?」っていう(笑)。
共演者みんなが同じ方向を見て進んでいるのが印象的
――今回同じバンドメンバーである中山優馬さんをはじめ、共演者の方の印象はいかがでしょうか。
共演者のみなさん全員、同じ方向を向いているのが印象的です。ある意味、どう演じるか、どう演出されるかに左右される台本だと思うのですが、演出の河原さんの指揮の元、みんなが同じ方向を見て進めているなと思います。
また、その河原さんが言ってくださることに対して、役者全員が信じて疑いを持たずに演じる姿というのはとても心強いですし、僕もそこに付随してどんどん作っていかなきゃと思わせてくれる共演者ですね。
優馬くんは台詞がたくさんあるのに、初稽古のときから台本を離してやっていたので、そういう地道に努力されている姿を見て影の努力を感じますし、とても素敵な座長だなと思います。