山崎育三郎、尾上松也、城田優(IMY)インタビュー 舞台『あいまい劇場 其の壱「あくと」』 「やりたいという熱意だけで、ここまで来た」(後編)
山崎育三郎さん、尾上松也さん、城田優さん3人の名前の頭文字をとって名付けられたプロジェクト「IMY」(アイマイ)。彼らによるオリジナル作品『あいまい劇場 其の壱「あくと」』が、2021年11月20日から東京EXシアター六本木にて上演されます。
自分たちの感性で、オリジナル作品を製作したいという3人共通の思いから、2019年に「IMY」としてのプロジェクトがスタート。本公演は「新しい挑戦」をコンセプトに、全4話からなるオムニバス形式で物語が展開していきます。脚本は福原充則さんと城田さんが書き下ろし、演出は、本舞台が初演出となる成河さん、音楽監督は桑原まこさんが担当。「IMY」の3人にくわえて、出演者にはキムラ緑子さん、皆本麻帆さん、本作が舞台デビューとなる清水美依紗さんがそろいました。
インタビュー後編となる今回は、出演者をキャスティングしたきっかけ、公演チラシへのこだわり、公演に対する意気込みなどをたっぷり語っていただきました。
圧倒的な存在感で劇場の雰囲気をかっさらってほしい
――今回出演者に女優のキムラ緑子さんがいらっしゃいますが、どういった経緯でキャスティングされたのでしょうか?
城田:脚本の内容は紆余曲折あったのですが、元々「圧倒的な存在感を持つ女優さんに入ってほしい」というのがありまして。さまざまな候補の方の名前が挙がった中で、今回はキムラ緑子さんにオファーを受けていただけることになりました。それだけでも十分僕らの意図というか、「IMY」がやろうとしていることに、ガチッと上手くはまった気がしています。キムラ緑子さんに演じていただくポジションは、「あくと」において非常に重要な役割を担っていて、まさにキムラさんだから成立する、キーパーソンの役です。
僕らだけだといつもと同じただの「IMY」になってしまうところを、キムラ緑子さんという存在が入るだけで、全く違う空気に変えてくれるんです。実のところ、めちゃくちゃ頼りにしていますし思う存分に場面をかっさらっていただきたい、と期待しています(笑)。特に1つ目の物語は、キムラさん次第で劇場の雰囲気が本当に180度変わるのではと思っています。
山崎:僕も、昔共演させていただいたこともあって、キムラ緑子さんが大好きなんです。今回の台本を読んだときに、まさしく「この役は緑子さんだ!」と思いました。優も共演の経験があるので、緑子さんがどんな方か知ってはいるのですが、そんな優からも緑子さんの名前が挙がったので、これはもう緑子さんで間違いないなと。絶対に客席を掴んでくれるというか、舞台をさらに面白くしてくださるのではという思いでした。
松也:本当にキムラさんのおかげで、かなり魅力的な場面になりそうだよね。