平間壮一インタビュー ミュージカル「ドン・ジュアン」「少し大人になったことで、内側にある怒りを表現したい」(前編)
INTERVIEW
――前作に引き続きラファエル役を演じられますが、2019年版と比べて何か役に対して取り組み方への違いはありますか?
やはり一番愛しているマリア役が今回は真彩希帆さんに変わるので、関係性も変わってくるだろうなと。自分が想像するマリアを見て演じるのではなく、マリア役を演じる本人も含めてのマリアだと思っているので、その人を知るところから頑張ろうかなと思っています。
――マリア役の真彩さんには、どんな印象をお持ちですか?
まだ何回か芝居を合わせただけの段階ですが(取材は9月上旬)、とても芯の強い方だなというイメージがあります。前回マリア役だった蓮佛美沙子さんは、言いたいことを言えないままラファエルに付いてきてくれるマリアという印象で。黙っているからこそドン・ジュアンに心を奪われてしまうといいますか、どんどん気持ちがすれ違っていったのかなと思っていまして。今回の真彩さんは嫌なことは嫌だと言えそうなマリア、というイメージです。
――お互いのアプローチも前回とは変わってきそうな感じでしょうか?
そうですね。二人のやりとりは台詞の上でも前回と少し変わっています。今回は元気でハキハキ、自分の夢に向かっているマリアという感じなので、そこを応援したいですし、その姿を好きになって結婚しようとしているのかなと想像しています。
――今回は、真彩さん版のマリアができているのですね。
はい、全く印象が違います。