平間壮一インタビュー ミュージカル「ドン・ジュアン」「少し大人になったことで、内側にある怒りを表現したい」(後編)
INTERVIEW
――本作はドン・ジュアンが真実の愛によって変化を遂げていきますが、平間さんが以前と比べて役者としてここは変化したなと感じる部分はありますか?
今作でいえば愛というものに対して、変化があったかもしれないなと感じています。自分が愛していることが愛なのか、それとも相手のことを考えたうえで行動に出ることが愛なのか、みたいな。前までは自分の「愛しているんだ」という思いが強かったのですが、愛してる人が求めていることをどれだけ素直にできるかという感じに2年経って変わりましたね。
――そういった心持ちの変化もくわえて、今回演じられるという感じでしょうか?
はい。前は本当に素直に怒れていたんですよ。「俺は愛しているのに、なんで?」とわがままな感じでできていたのですが、今は「愛してる人がそういう行動に出たのは、つまり自分がいらなかったのか」と少し冷静になる部分もありまして。またさらに膨らんだうえでの怒りになる気がしています。