Coloring Musical『Indigo Tomato』出演平間壮一さん、長江崚行さん特別インタビュー

2019.11.04

INTERVIEW

「受け止めてあげられる心」を思い出せる舞台にしたい

――本作はハートフルな人間ドラマでありながら、「家族との関係性」「障害者との関係性」「夢を追うこと」など多くのテーマが詰まっています。お二人は、この作品をどう受け止めてほしいと考えていますか？

平間：僕の目標としては、見ている人が「なんかわかんないけど、心が温かくなった」ってなることですね。電車のなかに自閉症の方がくると、周囲が距離を置くようなことってありますよね？前は僕もそうだったけど、タカシを演じてからちょっと寄り添ってみた経験があるんです。

大きな声で「今、何時ですか？」って聞かれたので「○時だよ」って返したら、「ありがとうございます！」って何度も繰り返すんです。最初は「ちょっと怖いな」って思ったけど、しっかりその子の目を見たらピタッと声がやんだ。

そのとき思ったのは、「ちゃんと目を見て感謝しなさい」って育てられてきて、忠実に守っただけなんじゃないかってこと。だから、今回の舞台が「受け止めてあげられる心」を思い出せるようなものであってほしいと思いますね。

長江：僕もちょっと似てるかもしれないですけど、自分の価値観の外にあるものってすごく拒否しちゃうと思うんですよ。先入観だったり、経験したことがないものだったり。生物の防衛本能なのかもしれないですけど。

だから、作品を通して、他人との境界線が少しでも交われるようになれたらと。相手のいいところも悪いところも受け入れられる“種”を持ち帰ってほしいなと思います。

2人が日常で外せない意外なものとは？

――主人公・タカシは「毎朝トマトジュースを飲む」のが日課です。お二人にとって、日常のなかで外せないものはありますか？

長江：1日3回は絶対にお風呂に入ります！朝もバスタブに浸かりますね。めっちゃいいんですよ、これが。

平間：それ、絶対からだに悪いよ（苦笑）。僕はずっと違うことしてるからな……。あ、格好つけてブラックコーヒーを飲みたい！ただ、ブラックを飲むと眠れなくなるんですけどね。昨日は帰ってから1時頃まで寝て、それからずっと起きてました。

長江：え、普通逆ですよね？ 1時までセリフ覚えたりして寝るならわかりますけど。

平間：夜行性なんだよね。あと、バスタオルの色と素材を揃えたいとかかな。本当にこだわりがなくて、毎回違うことをしてたほうが気持ち的にも乗るタイプなんですよね。

公演概要

Coloring Musical『Indigo Tomato』

福島〈プレビュー〉：11月10日(日)～11日(月)　いわきアリオス小劇場
札幌：11月14日(木)～15日(金)　札幌市教育文化会館大ホール
大阪：11月19日(火)～21日(木)　東大阪市文化創造館小ホール
福岡：11月26日(火)　福岡ももちパレスホール
石川：11月29日(金)　北國新聞赤羽ホール
東京：12月4日(水)～10日(火)　東京グローブ座

[出演]
平間壮一
長江崚行／大山真志・川久保拓司（Wキャスト）／安藤聖
剣幸・彩吹真央（Wキャスト）
[スタッフ]
作・演出：小林香
音楽：堀倉彰

Coloring Musical『Indigo Tomato』公式サイト