上田堪大インタビュー 映画『コネクション』「舞台の上とはまた違う、自分自身を知ってもらえたら」(前編)
INTERVIEW
――本作の現場では関西の方が多かったというお話がありましたが、撮影時に苦労した点や印象深いエピソードはありますか?
作中にガールズバーが出てくるんですけど、お店がめちゃくちゃ狭かったので撮影自体が大変だったというのもありました。それから幽霊のシーンでは、僕、霊感とかは全くないんですけど、意外とビビリなので、どういうふうに芝居を作っていこうか悩みましたね。
――今回は、カメラマン役でしたが何か役作りで苦労した点はありますか?
例えばインスタントカメラとか、今だったらもうスマホで撮ることも多いじゃないですか。ただ、わりかし自分はスマホでも、画角にこだわって、スタイルが良く見えるように撮ったり、ご飯も美味しそうに撮れるように工夫したりしているので、少し自信はあったんです。でも、本番中に実際に一眼レフで撮影すると全然違いましたね。
本番が終わった後に見ると、全然綺麗に撮れていなくて。だから、改めてプロのカメラマンさんってすごいんだなと思いました。後は、やっぱり素人感を出したくないので、誰が見てもカメラマンだなと思ってもらえるように気をつけていました。そういう部分は大変だったかもしれないですね。
――カメラを撮るときのポージングも様になっていましたが、何かカメラマンの仕草なども研究されたのでしょうか?
しましたね。レンズがあるので、つい片目を瞑りたくなってしまって。実際に瞑る人もいるみたいなんですけど、ただやっぱり映画としては、目を開けていた方がいいんじゃないかと言われて。それに集中するとぶれてしまったりするので、実際はあまりいい写真は撮れなかったです(笑)。