葵わかなインタビュー 「冬のライオン」「アレーの持つ本質的な真っ白さを意識して演じられたら」(前編)
――今回は、ヘンリーの愛妾でフランス王女のアレー役を演じられますが、役柄の印象や演じるにあたって気を付けていきたいことはありますか?
アレーは、ちょっとかわいそうな子で、権力争いに巻き込まれていくキャラクターです。純粋さや若さだったり、若さゆえの無知さだったりと、何も持っていないところをアレーはすごく嫌だと感じているのですが、多分そこが、作品の中ですごく際立つ白になるような気がするので、アレーの持つ本質的な真っ白さというのを意識して演じられたらと思います。
本読みだけでも言葉が流れ出すような雰囲気
――今回、佐々木蔵之介さんや高畑淳子さんなど豪華な出演者の方が揃っていますが、改めて出演者の皆さんの印象をうかがえますでしょうか。
まだ本読みでしか皆さんとお会いできていないのですが(取材時)。先ほどもお話ししましたが、本読みだけでも言葉が流れ出すような……そういう雰囲気を感じました。皆さん、本当にすごいなぁって。これから皆さんのことも、より稽古場で知っていけたらいいなと思いますし、あのリズムに私も飛び込んでいけたらと思います。
――本読みの段階から、圧倒されるような空気感があったんですね。
そうですね。すごく難しい台本だと思うんですけど、本読みのときは、結構笑いが起きるような瞬間が多くて。フィリップとヘンリー二世の台詞のやりとりの中で、すごく難しそうに見えるのに、笑える瞬間もあったりしたので、とてもびっくりしました。それすらもとても感動しました。
――登場人物たちの言葉の掛け合いが多そうですよね。
言葉だけで物語が広がっていく感じが本当にすごいなと思って。でもそれがストレートプレイなんだなと。なので、作品としてもとても面白いなと感じました。
取材・文:THEATER GIRL編集部
Photo:青木早霞(PROGRESS-M)
公演概要
冬のライオン
作:ジェームズ・ゴールドマン
翻訳:小田島雄志
演出:森 新太郎
出演:佐々木蔵之介/葵 わかな 加藤和樹 水田航生 永島敬三 浅利陽介/高畑淳子
日程:2022年2月26日(土)~3月15日(火)
会場:東京芸術劇場 プレイハウス
チケット料金:S席:9,500円 A席:7,500円
チケット一般発売:2021年12月4日(土)10:00~
お問合せ:東京芸術劇場 ボックスオフィス
0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)
公式サイト:www.thelioninwinter.jp
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場