長妻怜央インタビュー 舞台「アクダマドライブ」「親近感が湧く感じで役柄を表現できたら」(後編)
――普段、7ORDERとして音楽活動も行っていますが、グループ活動が役者のお仕事に生きたり、逆に役者のお仕事をグループ活動に生かせたと感じる瞬間はありますか?
7ORDERに萩谷(慧悟)っていうメンバーがいるんですけど、その子が言うには、お芝居も音楽も全部一緒だと。緩急だったり表現という面では、こうした方が面白いとか、音楽もここで盛り上がった方が、面白いよねっていうのはあるし、ここであえて弱く弾くのがいいよねみたいなのもあるので、お芝居も多分そうだと思うんですよね。
だからここで盛り上げて、最後はあえてちっちゃめの声で言うみたいな。多分そういう感じだと思いますし、やっぱり基礎が大事なんだとはめっちゃ思いますね。
ただ、お芝居の基礎っていうのを、僕はやってこれていないので。今、音楽の基礎みたいなものを学んでいて、やっぱりそういうことを学ぶのってめちゃくちゃ大事だなと感じています。それがないと逆に何もできないなって。
今までなんとなくやっていた、セリフを覚えてお芝居をするだけだとやっぱり限界があると思いますし。お芝居もダンスもそうですけど、やっぱり全てに通ずるのは、ダンスにもちゃんと基礎があって、このステップを練習することによって、全体的な表現力が上がるという感じなんです。
もう本当に魔法みたいですよね。これだけをやっていれば、他をやらなくても全体的にレベルが上がるということは、全てに通ずるのかなと感じています。今まではお芝居と音楽どっちもやらなきゃとか、今はこっちしかできていないなと思ってましたけど最近は、どっちにも生かせるなと思いますね。
ボイストレーニングをやっているから、お芝居での声の出し方も意識できるようになっているし、全部が繋がっている感覚がめっちゃあります。お芝居をしているときも、この声の出し方をちょっと鍛えつつ、枯れない方法を探そうみたいな。稽古をやっていくうちに、「これだとちょっと喉が痛いな」とか、「これだと聞こえ的にはいいな」みたいなことも意識してやっていますね。なので、今すごく楽しいです。