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横山由依インタビュー 『三十郎大活劇』「今の時代で自分はどう生きるか、考えてもらうきっかけに」(前編)

INTERVIEW

――昨年出演された熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第7弾 東京喜劇『Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー~日米爆笑保障条約~』では、共演のラサール石井さんにいろいろとアドバイスをもらったそうですね。ラサールさんによる演出も楽しみにされていたとうかがいましたが、演出家としてのラサールさんの印象はいかがですか?

ラサールさんは、すごく分かりやすく「じゃあ、ここの間をもうちょっと詰めてみて」「ここはもうちょっと間を空けてみて」というように、物理的なところでまず指導をしてくださるんです。それに後から自分で理由を付けていくというか。この前対談させていただいた時に「お互いに役について話し合うっていうのはあえてしない」と仰っていたんですよ。「そういうのは自分でやっていくことだから、見え方としてこう見えて欲しいっていうのを伝えています」と。

たしかにその通りで、ごく簡潔に(演出を)付けてくださるので、じゃあここでこう間を取るためには、ここをこう詰めるのには、どうやってつじつまを合わせようかなというのを自分で考えるんです。これまでにいろいろな演出家の方に付けてもらったことがあるんですが、理由を細かく説明してくださる方もいれば、私サイドから何かが出てくるのを待ってくださる方もいて。その中でラサールさんのやり方は、今回のような喜劇でもある作品を作っていくのにすごく合っている気がしています。私自身も「じゃあどうしよう」と考えられるのはいいなって思いますね。

新しい自分と出会うため「とにかく挑戦ですね」

――「また新しい自分の一面をラサールさんに引き出してもらえたら」という期待も寄せていらっしゃいましたが、新しい自分と出会えている手応えはどうでしょうか?

まだ実感としてはちょっと分からないですが、そもそも温泉芸者の役が初めてなので、そういう意味では新しい面が出ていると思います。ラサールさん的には、私がすごく真面目に見えているみたいで(笑)。そこがもうちょっとチャキチャキした温泉芸者っぽくなったら、より自分の持っているものと新しいものがいい感じに融合するんじゃないかって言ってくださって。もう、とにかく挑戦ですね!

新良エツ子さん(おもちゃ役)と宍戸美和公さん(おみそ役)との温泉芸者3人でのシーンが多いんですけど、宍戸さんはよくいろいろと仕掛けているので(笑)、稽古場では私も柔軟に楽しみながらやりつつ、「それはちがう」と言われたら戻してと、トライしていきたいです。

――三人娘のシーンは、やりとりが楽しい場面が多くなりそうな印象です。

そうですね。そこへさらに宍戸さんや新良さんの個性がどんどん出てきているので、すごく楽しいシーンになるんじゃないかなと。その中でも、ただ楽しいだけじゃなくて、それぞれに考えていることや抱えているものがあると思うので、温泉芸者というフィルターを通しつつにはなりますが、そこを少し細かく掘り下げていけたらと思います。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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