• HOME
  • topic
  • INTERVIEW
  • 美弥るりかインタビュー Musical「The Parlor」「多くの人に共感してもらえる主人公を等身大で演じたい」(前編)

美弥るりかインタビュー Musical「The Parlor」「多くの人に共感してもらえる主人公を等身大で演じたい」(前編)

INTERVIEW

――稽古で特に印象的だった出来事は何ですか?

稽古初日の本読み後にセッションをする時間があって「自分が今まで生きてきて疑問に思ったこと」をテーマに、キャスト同士で「なぜこれが男性の常識なんだろう?」「女性として不思議に思ったこと」を、それぞれ自分の経験談を話したのですが、それがすごく印象的でした。

もちろんキャストの中には「全く感じたことがなかった」という方もいましたが「ないと思っていたけど、今みんなの話を聞いたらアレって実はちょっとストレスに感じていたかも」と、改めて考える時間にもなったようです。 私は「演じるうえで男である、女であることに何の意味があるんだろうと思っている人間もいます」という話が出来て、その時間がすごく良かったなと思いました。

多分皆さんも私のようにどこか自分が演じる役とリンクしている部分も感じているのではないかと・・・・・・もちろん役とは正反対の方もいらっしゃるとは思いますが、自分の生活や人生からリンクしてしまう部分が少なからずあって、自分がしゃべっているのか、役がしゃべっているのか、分からない瞬間も、稽古が進む中できっと味わうことがあるのかな? だからこそ素直に自分の心に響いてしまったり、台詞として聞こえない瞬間があったり、すごく心が共鳴してしまうみたいなことが起きるんだろうなと思っています。

まだ稽古が始まって数日でこんなにも濃い時間を過ごせていることに驚いています。小林香さんは“全て”伝えようとしてくださる方なので、情報がとにかく多いんです。

この作品に対する想い、この台詞はこういう気持ちで言ってほしい、だけどこの気持ちになるには過去にこういうことがあって、こういう想いをしたからここに繋がっているんだよっていうところまで事細かに教えてくださるので、ただの立ち稽古というよりは、キャストと役の心が既にもうくっつきつつあるみたいな感情を味わっています。「あと1カ月、すごく濃い時間を生きていると実感することが何度あるんだろう」と思いながら過ごしています(笑)。

取材・文:近藤明子
Photo:梁瀬玉実

インタビュー後編はこちら

公演概要

Musical『The Parlor』

作・演出:小林香
作曲・編曲:アレクサンダー・セージ・オーエン

出演:美弥るりか 花乃まりあ 植原卓也 舘形比呂一 北川理恵 坂元健児 剣幸

<東京公演>
よみうり大手町ホール
2022年4月29日(金・祝)~5月8日(日)

<兵庫公演>
兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
2022年5月14日(土)、15日(日)

企画・製作:株式会社アミューズ

公式ホームページ:https://theparlor.jp/
公式Twitter:@theParlor_jp

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

プロフィール

PICK UP

関連記事一覧