ユナク×堂珍嘉邦×ヨリコジュンインタビュー舞台『殺人の告白』「誰にでもあり得ることだと表現できたら」(後編)

2022.05.22

INTERVIEW

――堂珍さんとユナクさんが舞台以外のお仕事もされるなかで、モノづくりにおいて、変わらない信念があれば教えていただけますでしょうか。

堂珍：自分で言うのもあれですが、向上心は常に持っています。本番が始まる前も始まってからも、少しでも良くしたいという気持ちですね。

ユナク：なぜ演劇や舞台が好きかと言うと、お稽古から本番の期間ですごくピュアになれるからです。役として新しい人生を過ごしている感じ。稽古場やステージや裏側の雰囲気もすごく好きですし、その稽古場に向かっている自分自身も好きです(笑)。

――それでは最後に、舞台を楽しみにしている方々へメッセージをお願いできますでしょうか。

ユナク：本作は日本でも韓国でも映画化されていて有名な作品ですが、僕が演じるイ・ドゥソクは重要な役柄なので、この作品を楽しみにしているお客さんをがっかりさせないように全力で作り上げたいと思っています。1回だけではなく、何度も観たいと思ってもらえる作品にしたいと思うのでぜひ観に来てください。

堂珍：設定や物語そのものは殺人というキーワードで、舞台のなかでも本当に行われているように見せたいです。「やばいものを観に行っちゃったな」と思っていただければ(笑)。登場人物それぞれの背景が見られるお話だと思うので、今日はこの人で明日はこの人と主観を変えて観ていただいても面白いと思います。感情と感情がぶつかり合う作品なので、エネルギッシュなものを楽しみにしていただきたいです。

ヨリコ：原作も素晴らしいですし、出演者もいろんなジャンルの方が集まって魅力的な方々が集結していることも魅力だと思っています。作り手としては毎回120％を出し切るつもりでやっていますが、今回も劣らないように、言葉で説明するよりもお金を払って観に来てよかったなと思ってもらうことを大前提に。そこは必ずクリアするように作っていきたいです。