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小澤亮太×宇野結也インタビュー『オンディーヌ』「老若男女問わず楽しめる作品にしたい」

INTERVIEW

――先ほど『我がことのように』というアプローチが出ましたが、星田先生との稽古について印象に残っていることは?

小澤: こう考えていらっしゃるんだと、自分が持ってきたものと全然違う意味合いもあったので新しい発見が沢山あります。その方向は確かに面白いかもと納得する場面が多くて、そこが印象的ですね。

宇野: 『この作品で私の演出が良くなかったら次の作品は無いのよ』とおっしゃっていて、ひとつひとつの作品に本気な所が凄いと思いました。長年に渡り映像や舞台に関わっているのに10代の様なパッションと熱量で作品にぶつかっていて、僕たちをねじ伏せるような力も持っているので圧倒されます。星田さんに『ちょっとよくなったね』と言われる日を一日でも増やしたいですね 。

小澤: ほんとそれ!厳しいからこそ、そうなりたいです 。

――そして今回は様々なジャンルから出演者がいらっしゃいます。宝塚出身の方には宝塚風の稽古方法があったりしますが、米吉さんとの稽古で気が付いたエピソードがありましたら教えてください。

小澤: ステージのここに立ってと指示が出ると、シュンと移動してくるんですよ。それがすり足のような独特な動きで、この走り方はもしや歌舞伎特有の物なのかな?なんて感じていました 。

宇野: 声のレンジ(出せる音)がすごく広いと思いました。緩急で人の視線をキュッと集めて、その視点をスッと移動させる、それは技ですよね。素敵だなって思って見ていました 。

小澤:完全に女性だよね。本当に可愛く見えるから凄い。

宇野:15歳の女の子に見える。しかも芝居になったらパッと変わります。

小澤:見ていてびっくりする。あの声を維持するのは大変だから本当に喉をいたわって欲しいですね。

――ほかの共演者についてはいかがですか?

宇野:今作はとても楽曲が良くて、紫吹さんがサラッと唄っていらした時、素敵な歌声にまず感動しました。その歌声から僕たちの佳境のシーンにつながっていくのですが、すごいパワーをいただきました。みなさんが本当に素晴らしくて、撲は年齢が一番下でなかなかそういう現場が無かったので新鮮です。

小澤:先輩が多いよね。ふとしたところで面白いことが多々あります。加納さんの声は凄く素敵だし、我さんのコミカルさも楽しい。積み上げてきたものを持っている皆さんが本当に素敵で稽古が楽しいです。

宇野:お芝居を交わしていてもとてもスピード感がありますね。

――自分が注目して欲しいシーンについて教えてください。

小澤:後半に裁判のシーンがありまして、そこからエピローグに繋がるのですが、あそこをしっかりと観て頂きたいので前半を頑張らなきゃと思います。愛の重さがわかってくる大事なシーンですね。

宇野:僕も亮太くんと同じで、裁判シーンからミソなので、その4幕を立たせるために、1~3幕をいかに軽やかに見せていくか。全部見どころです。どのお芝居もそうですが、ラストに向けて物語の温度感が上がり、スピード感も上がっていくので、その為にできることを積み上げて、かつ共演者から頂く力を糧に、それらを武器にしていけたらと思っています。

――ちなみに愛知公演は宇野さんだけの上演です。

小澤:そうなんです撲は年明けからですね。みんなが積み上げている間は熟成してます(笑)

――宇野さんは故郷で初日を迎えます。これは特別な想いもありますね。

宇野:そうなんです。名古屋で音楽活動をやっていたので…。

小澤:え!音楽活動?何をしていたの?

宇野:メタルバンドをしてました(笑)“メタルバンドからテニミュ”と名古屋で言われてまして。今回は古典作品で名古屋に戻ります。若い方にもわかりやすく伝えたい想いもありますね。

小澤:そうだね、老若男女問わず楽しめる作品にしたいですね。

宇野:米吉さんの歌舞伎以外の初めての舞台という事で、彼にとって良い思い出が残る作品になることが一番だと思っています。彼の魅力を余すことなく届けられるように、撲たちのハンスがオンディーヌの眼に映る素敵なものでないといけないと思うから、一生懸命に食らいついていきたいです。

古典ではありますが古典っぽくしたくないという演出家の想いもあり、お客さまはきっと楽しめると思います。ご来場お待ちしております。

小澤:歌舞伎の方、元宝塚の方をはじめ、いろんなジャンルの出演者に加えて、特徴的な水の精のシーンや古典だけど古典を崩したい気持ちもあり、色んな要素が混ざって良い色になると思っております。その中でもハンスは大事な役どころで、最後にオンディーヌが綺麗に輝けるように頑張ります。

撮影:山副圭吾 
メイク:奥戸彩子 
衣裳:仲村祐妃子 
メイキング:谷中理音

公演概要

『オンディーヌ』

作:ジャン・ジロドゥ
上演台本・演出:星田良子
企画・製作:アーティストジャパン

オンディーヌ:中村米吉
ハンス【Wキャスト】:小澤亮太/宇野結也
水の精キラ(ベルタ):和久井優
水の精サラ(ベルトラン):佐藤和哉(篠笛)
水の精ユラ(貴婦人):白鳥かすが
水の精ダヤン(国王):加納 明
水の精トン(オーギュスト):我 善導
水の精セラ(ユージェニー):宮川安利
水の精の王(奇術師):市瀬秀和
水の精アリ(王妃イゾルデ):紫吹 淳

≪愛知公演≫
期間:2022年12月23日 (金) ~2022年12月25日 (日)
会場:ウインクあいち 大ホール(愛知県産業労働センター)
料金:S席9,500円 A席8,500円(全席指定・税込)
※未就学児はご入場いただけません。

<アフタートーク>
対象公演回のチケットをお持ちの方がご覧いただけます。
なお登壇者は急きょ変更になる場合もございますので予めご了承ください。
▼登壇者
12月24日(土) 17:30 回 … 中村米吉、宇野結也、和久井優、紫吹淳、MC:我善導

主催:サンデーフォークプロモーション / team Geki
共催:中日新聞社
お問合せ:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100(12:00~18:00)
チケット取扱い :チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット

≪東京公演≫
期間:2023年1月6日 (金) ~1月11日 (水)
会場:東京芸術劇場シアターウエスト
料金:S席9,500円 A席8,500円(バルコニー席)(全席指定・税込)
※未就学児はご入場いただけません。
※Wキャストのスケジュールは公式サイトにてご確認ください。

<アフタートーク>
対象公演回のチケットをお持ちの方がご覧いただけます。
なお登壇者は急きょ変更になる場合もございますので予めご了承ください。
▼登壇者
1月6日(金) 18:30回 … 中村米吉、宇野結也、MC:我善導
1月7日(土) 17:30回 … 中村米吉、小澤亮太、MC:我善導
1月8日(日) 17:30回 … 中村米吉、和久井優、MC:市瀬秀和
1月10日(火) 18:30回 … 中村米吉、紫吹淳、MC:白鳥かすが

チケット取扱い:
アーティストジャパン
アーティストジャパンチケットセンター
アーティストジャパン一般前売りフォーム(銀行振込のみ)
東京芸術劇場ボックスオフィス
窓口:東京芸術劇場1階ボックスオフィス窓口(休館日を除く10:00~19:00)
電話:0570-010-296(ナビダイヤル/休館日を除く10:00~19:00)
チケットぴあ
イープラス
ローソンチケット
お問合せ:アーティストジャパン 03-6820-3500(平日11:00~18:00)
※お電話によるチケットお申込みは出来ませんので予めご了承ください。

■公式サイト:https://artistjapan.co.jp/ondine2022-2023/
Twitter @aj_ondine

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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