髙橋颯が辿り着いた表現することへの喜び「歌とダンスは愛をもって向き合っていく存在」【シアダンvol.14】(前編)
――グループとして活動をするようになって、ソロ活動をするときとの違いはありましたか?
すごく頼もしいし、心強いなと思いましたね。ソロのときは孤独で共感してくれる人もいないし、痛みを分け合える仲間もいなかったので。でも、その分グループでは辛いことを全部話せたりするし、同じ悩みも抱えられる。そういったことを共有できるのがとても心強かったです。
――グループになったときは、やっぱり嬉しさが大きかったんですね。
はい。本当に第二の家族ができたような感じがしています。
――メンバー決定から、毎日過酷なダンストレーニング、ボーカルレッスンを行っていたとのことですが、WATWINGとしての活動を通して成長を実感できた部分はありますか?
いっぱいありますね。育ってきた環境や価値観の違ういろいろなメンバーがいて、一つひとつ自分が何気なく言っていた発言とか、行動を振り返るきっかけになりました。そして僕自身、芸能活動を続ける中で努力を積んできたと思っていましたが、そんな僕より断然努力して苦悩を抱えている人たちがたくさんいることに、とても刺激を受けました。
――MVやライブ映像を拝見させていただいたんですが、皆さんの歌とダンスが本当に素晴らしくて驚きました。
すごく嬉しいんですけど、褒められると調子に乗るタイプなので、その言葉は静かに受け止めておきます(笑)。でも、歌って踊るボーイズグループってたくさんいると思うし、その中で埋もれたくないっていう思いがあるんですよね。夢を届けている人はたくさんいるし、その中でどう違いを見せていけるか一年間ずっと模索していて。
歌もダンスも上手い人たちはいっぱいいる中で、歌やダンスはもちろん極めて行きつつ、 “WATWINGだけの個性”というものを悩みぬいた結果が「仲の良さと情熱」だったんです。
曲がいわゆる「応援ソング」だったり、前を向こうっていうポジティブなものだからこそ、綺麗事にならないように、いろんな人に寄り添って痛みにも共感できるような人間力をつけていこうと思いました。そのことについては結構みんなで話し合いを重ねましたね。