上田堪大インタビュー 『ブルーキャットエレジー』 「メインとなる楽曲は、自分のカラーからはみ出したものがいい」(前編)

――では、『ブルーキャットエレジー』の楽曲について、うかがえますでしょうか。
まじで息継ぎが難しい曲なんですよ(苦笑)。
――確かに、息継ぎするタイミングが難しそうな楽曲ですよね。さらに、ささやくような言葉もありますし。
ささやき声は本当に苦労しました。何パターンが録ったんですけど、「どれがいい?」って聞かれても、 自分ではあまり判断ができなくて。
2番の冒頭は、僕がもともと、10代のときにラップをやっていたということもあって、そういった曲調になっているんです。それと、ファンの方によく、「一緒に新しい景色をみていきましょう」と言っていることもあって、「新しい景色みせてあげる」という歌詞も入れていただきました。『ブルーキャットエレジー』に関しては、その2つの要望だけ伝えて、あとは全てお任せした感じです。

――楽曲の雰囲気が、以前上田さんが出演されていたLIVE THEATER『Royal Scandal~秘恋の歌姫[ディーヴァ]~』の世界観も彷彿とさせますよね。
僕が、よく声が似ていると言われるのが、それこそluzくんとか、Acid Black CherryやJanne Da Arcなんです。自分で言うのはあれですけど、ミステリアスでエロティックな雰囲気が合うみたいで(笑)。

――確かに、今回の楽曲の雰囲気は上田さんのイメージにぴったりだと思います(笑)。レコーディングやMV撮影時に印象に残っていることは何かありますか?
ダンスを踊ることになったんですけど、舞台慣れしているのもあって、家で「振りを覚える」という作業が苦手なんです。普段は、広い場所で鏡を見て踊っていますし。セリフと違って、僕はダンスの振り入れが遅いので、何回も数をこなさないといけないタイプで。やっぱり単純にダンスは大変だと思いました(笑)。

――今後、ライブをやる機会があったら、また今回のダンスが観られるかもしれないですね。
そうですね。でも、やっぱり当日は緊張しましたけど、MV撮影自体は本当に楽しかったですね。他のアーティストさんのMVに少しだけ出演したことはあるんですけど、自分が中心のMVを作るのは初めてなので、出来上がりがどんな風になるんだろうと、とてもワクワク感がありました。
あとは、ポールダンスって本当に難しいんだなって。休憩中に少しやってみたんですけど、全然ダメで(笑)。僕も男なのでそれなりに筋肉があるはずなんですけど、全然できなくて、やっぱりプロの方は凄いなと思いました。