牧島輝インタビュー　舞台『ドクター皆川～手術成功5秒前～』「面白い作品になると確信しています」（後編）

2023.10.13

INTERVIEW

2023年10月12日（木）～29日（日）に本多劇場にて『ドクター皆川～手術成功5秒前～』が上演されます。

細川徹さん作・演出、皆川猿時さん主演の本シリーズは今までに3作品上演され、1，2作目の『あぶない刑事にヨロシク』（2016年）と『さらば！あぶない刑事にヨロシク』（2019年）は、皆川猿時さんと荒川良々さんのコンビがあぶなっかしく事件を解決する刑事ものコメディ。3作目は皆川先生と学園の問題児たちの成長を描いた『3年B組皆川先生～2.5時幻目～』（2021年）で学園コメディを上演し大盛況の内に幕を閉じました。待望の4作目である本作は、医療ものコメディとなっています。

本作の主演で、力持ちだが手先な不器用な外科医・ドクター皆川役を皆川猿時さん、海外から来日した天才ドクター・荒川役を荒川良々さん、どんどん腕をあげる研修医役を牧島輝さん、ドジっ子ナース役を金川紗耶さん(乃木坂46)が演じます。その他、本作を彩るキャストには

池津祥子さん、村杉蝉之介さん、上川周作さん、早出明弘さん、本田ひでゆきさん（本田兄妹）と個性豊かなキャスト陣が集結しました。

THEATER GIRLは、研修医役の牧島輝さんにインタビュー。後編では、作品に出演するにあたり大切にしていることや幸せを感じられる瞬間など、たっぷりとお話をうかがいました。

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いつでも挑戦する、同じ場所にいない」ことを心がけています

――本作は医療ものになりますが、「治療する」ということになぞらえて、牧島さんご自身が「直したい」と思っていることはありますか？

僕、とっても緊張しいなんですよ。でも「緊張しているんです」と言っても、そういう風に見られないことが多いので、実は緊張しているということを知ってほしいです。そしてできるだけ優しくしてほしいですね（笑）。

――舞台では堂々とされていらっしゃるイメージですが、実は初日などは緊張されていたりするのでしょうか？

いつも吐きそうになってます（笑）。

――本作は医療ものですが、医療系の作品を観られたりもしますか？

僕、傷や血のシーンがあまり得意じゃないんです。でも『JIN—仁—』は、タイムリープものが好きなので、観ていましたね。

――牧島さんは幅広いジャンルの作品に出演されているイメージがありますが、作品に出演するにあたって、大切にされていることはありますか？

いつでも挑戦する、同じ場所にいないというのは、大事なことだと思っています。新しいことに挑戦して、それを楽しむことを心がけていますね。そういう意味では、本作も挑戦だと思っています。

――新しい挑戦ができるような作品に、敢えて挑まれていらっしゃるんですね。

そうだと思います。今後もいろんなことをやってみたいと思っていますが、翻訳劇はあまりやったことがないので、挑戦したいですね。本作はコメディなので、楽しい気持ちで稽古場に行けるんですけど、次はちょっと落ち込むくらいの作品をやってみるとか。いろんな感情を動かしながら生きていけたらいいなと思います。

一緒にこの作品を楽しんでいただけたら

――今年も残りわずかとなりますが、牧島さんにとってどんな一年になりそうでしょうか？

今年は上半期から忙しい一年でしたね。でもどれも本当に自分がやりたいと思ったものでしたし、すごく幅広い役に挑戦できました。一ヶ月くらい休みもあったので、その期間で海外旅行にも行けましたし、インプットもアウトプットもしながら、すごく充実させられたんじゃないかなと思っています。まだ終わっていないですが、本当に濃い一年になりそうです。

――お忙しい日々を過ごされていらっしゃいますが、牧島さんが幸せを感じられる瞬間はどんなときでしょうか？

一生懸命働いて、美味しいご飯を食べた時ですね。食べるって元気が出ますよね。ちょっと嫌なことがあったとしても、一日頑張ったら美味しいご飯を食べたいです。

――ちなみに牧島さんにとっての、ご褒美ご飯は何でしょうか？

たまにステーキを食べたくなるんですよね。ステーキを食べたくなる瞬間って、すごく生きようとしている感じがするので、それがすごく嬉しいんです。

――最後に作品を楽しみにしている皆さまへメッセージをお願いします。

前作・前々作を観てから稽古に入って、「うわ、これこれ」と思ったシーンがいくつもありました。「これが観たかったんだよな」というシーンもありますし、もちろん今までとは違う作品にもなっていると思います。そういった意味では今までの良さも、新しいものもありつつ楽しんでいただけるのではないでしょうか。

きっと僕のファンの方の中には、本シリーズを観たことのない方もいるかもしれません。僕もこの作品に関われたことを嬉しく思いますので、ぜひファンの方にも、一緒にこの作品の世界観を楽しんでもらいたいなと思います。

取材・文：THEATER GIRL編集部

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