柿澤勇人インタビュー 『スルース～探偵～』 「二人の部屋で起こっていることを“覗き見”しに来てほしい」

――『スルース～探偵～』のストーリーでは、吉田さん演じるワイクの屋敷に、柿澤さん演じるティンドルが泥棒に扮し侵入するということですが、柿澤さんが、今一番“手に入れたいもの”はなんでしょうか？

“富と名声”ですかね。嘘ですよ（笑）。なんだろう……あっ僕肌が弱いから、強い肌が欲しいです！

――富と名声。びっくりしました（笑）。最後に、改めて今作に対する意気込みをお願いします。

今年は大変な年だったし、来年以降もすぐに元通りになるかはまだちょっとわからないんですが。やっぱり演劇は続けないといけないし、2021年の1月をこの作品でスタートするっていうのは、すごく難しい役ですし、大変な作業が続くということでもあるんですけど。でも、役者としてまた一つ殻を破りたいと思っているので、全力で頑張りたいなと思います。二人のぶつかり合いみたいなものを年始から観に来てもらえたら嬉しいです。

取材・文：THEATER GIRL編集部
Photo： 渡部孝弘

公演概要

『スルース～探偵～』
https://horipro-stage.jp/stage/sleuth2021/

＜東京公演＞
日程：2021年1月8日（金）～24日（日）
会場：新国立劇場 小劇場

＜大阪公演＞
日程：2021年2月4日（木）～7日（日）
会場：サンケイホールブリーゼ

＜新潟公演＞
日程：2021年2月10日（水）・11日（木）
会場：りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館　劇場

＜仙台公演＞
日程：2021年2月13日（土）・14日（日）
会場：電力ホール

＜名古屋公演＞
日程： 2021年2月19日（金）～21日（日）
会場：ウインクあいち大ホール

作：アントニー・シェーファー
翻訳：常田景子
演出：吉田鋼太郎

［出演］
柿澤勇人、吉田鋼太郎

『スルース～探偵～』ストーリー

著名な推理小説家アンドリュー・ワイク（吉田鋼太郎）は、妻の浮気相手であるマイロ・ティンドル（柿澤勇人）を自身の邸宅に呼び出す。不倫ヘの追及を受けるものだと思っていたティンドルに対し、ワイクは意外にも、「妻の浪費家ぶりには困っている」、「自分にも愛人がいる」と切り出す。さらにワイクはティンドルに、自宅の金庫に眠る高価な宝石を盗み出してほしいと提案する。そうすることでティンドルは宝石とワイクの妻を手に入れ、ワイクは宝石にかかっている保険金を受け取り愛人と幸せに暮らすことができるのだ、と。提案に乗ったティンドルは、泥棒に扮しワイクの屋敷に侵入するが…