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今井俊斗×安藤夢叶インタビュー 『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -Grateful Cypher- 「僕らが話していた“圧”を、劇場に来て肌で感じてもらえたら」(前編)

INTERVIEW

2024年10月4日(金)、TOKYO DOME CITY HALLにて『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -Grateful Cypher-が開幕します。

本作は、大人気の音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』の舞台化シリーズ(通称:ヒプステ)の新作。

2024年3月に上演された-New Encounter-に引き続き、6ディビジョン(イケブクロ、ヨコハマ、シブヤ、シンジュク、オオサカ、ナゴヤ)の18名が続投するほか、舞台オリジナルとなるハチオウジ・ディビジョン“WESTEND-MAFIA”が登場することも話題になっています。

THEATER GIRLは、夢野 幻太郎役の今井俊斗さんと、伊弉冉 一二三役の安藤夢叶さんにインタビュー。前編では、前作を振り返って感じたことや、本作で楽しみにしていることなどを伺いました。

インタビュー後編はこちら

稽古から刺激的な日々でした

――お二人は、3月から上演された『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -New Encounter-で初めてヒプステに出演。改めて振り返ると、どんな公演でしたか?

今井:本番はもちろん、稽古から刺激的な日々でした。キャストや“D.D.B”の皆さんも才能に溢れた人ばかりで。いざ開幕してみると、お客さんの熱量もスゴかったです。

安藤:改めて振り返ると、あっという間に千穐楽を迎えたという印象です。僕にとっては初めての2.5次元の舞台で、しかも今までこんなに多くの公演数をやったことがなかったんです。稽古場でも本番中も、みんなで「あそこはこうやったほうがいいんじゃない?」と言い合って、切磋琢磨しながら臨むことができたので、成長できたなとすごく感じました。

――例えば、どんなところに成長を感じますか?

安藤:公演中は、どうやったらお客さんを巻き込めるか、どう煽られたらうれしいか、ということをずっと考えていたんです。そうやって観てくださっている方の立場に立つことができるようになったのは、成長できたのかなって。

今井:あんでぃ(安藤)とは、その後の舞台(Butlers’ 歌劇『悪魔執事と黒い猫』~薔薇薫る舞踏会編~)でも共演しました。その作品でも、あんでぃはそういう役どころだったけど、すごく上手だったもんね。

安藤:ホントに!? それはやっぱり、『ヒプステ』で培われた部分が大きいかもしれないね。しゅんてぃ(今井)は、成長できた部分はある?

今井:僕は、自分に色気が全然ないという自覚があったので、男としての色気をいかに出せるかを研究しました。目線の運び方とか、目線を最後まで残しながら動くとか、細かいところを教えてもらったりとか。それこそ、あんでぃにも相談したし。

安藤:そうだね。

今井:あとは、YUKIくんにもいっぱい教えてもらいました。でも、まだ研究の余地があると思うので。今回の公演では、さらに成長した姿をお見せしたいです!

――植木 豪さんの演出はいかがでしたか?

安藤:いやぁ、最高ですね。

今井:キャストとお客さん、両方の熱がぐわっと上がる演出をされるので、演じていても、めちゃくちゃ気持ちが高ぶるんですよ。稽古の段階から、みんなの熱量がスゴかったもんね。

安藤:スゴかった! 最初の顔合わせで自己紹介をしたとき、僕らは緊張もしているし、不安もいっぱいあったんです。でも、豪さんからアツい言葉をもらって。そこでギアが上がったと思わない?

今井:上がった! 豪さんが「不安は持たなくていいから。自信を持ってやってほしい」と言ってくださって。それが自信につながって、堂々とできた気がします。

安藤:豪さんは、よく「“圧”を出すのがヒプステ」とおっしゃるんです。僕たち、よく「かますぞ!」って言うんですが、それも圧とニアリーイコールなのかなって。

今井:そうだね。自分のなかの熱量を、どれだけぶちかませるか。

安藤:闘志を燃やして、“届けるんだ”という気持ちを強く持つことで、より強く“圧”も出るのかなと思います。

――本番当日は、どのあたりでスイッチが入るのでしょうか。

今井:僕は、ウィッグをつけて、衣裳に着替えたら、かな。あんでぃは?

安藤:ラジオ体操。

今井:あははは! やってたねー。

安藤:もちろん柔軟とかもやるんですけど、僕、ラジオ体操が好きというか。

――みなさんで一緒にやるルーティンではなく?

安藤:はい、一人で。

今井:廊下でね。あるとき、「ラジオ体操第一~!」って聞こえてきて(笑)。

安藤:そうそう。たまたましゅんてぃが通りかかったので、すかさずつかまえて(笑)。

今井:巻き込まれました(笑)。

安藤:でも、ラジオ体操ってスゴいんですよ! 本気でやると、体がめっちゃ起きるんです。

今井:わかる! じゃあ、今回もラジオ体操やろうか。

安藤:やろうやろう! 徐々に仲間を増やしていこうと思います(笑)。

今井:そうだね。

安藤:あと、-New Encounter-では、最初の曲で一人ずつ登場するんです。僕の前に出ていくのが(神宮寺)寂雷先生(小波津亜廉)なんですが、寂雷先生のパートを聞きながら、ジャケットをクイッとやることで気持ちを切り替えるというか。「大丈夫! いける!」と自分に言い聞かせてスイッチを入れていました。

しっかり役を作っていきたい

――今回、『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -Grateful Cypher-の公演で楽しみにしていることはありますか?

安藤:-New Encounter-は、わりと原作のドラマトラックに忠実な内容だったんです。でも今回は、舞台オリジナルのディビジョンも登場するので、まずそれが楽しみですし、前作では、セリフの言い方とかもドラマトラックを教科書にして、それに忠実にやっていたんですが、オリジナルだと、それを自分で作らないといけないので。ドラマトラックに入っているヒントをもとに、“このキャラクターならどうやるかな”と考えながら、しっかり役を作っていきたいと思っています。

今井:僕は前回、違うディビジョンと絡むことがほぼほぼなかったので。今回、違うディビジョンの人と絡むとどうなるのか楽しみです。あとは、やっぱり楽曲じゃない?

安藤:たしかに!

今井:楽曲やダンスがどんどんパワーアップして、レベルも上がっているから。ちょっとドキドキしますけど、どんなダンスになるんだろうって楽しみですね。

――ダンスのお話が出ましたが、安藤さんはダンス歴が長いそうですね。

安藤:4歳からやっているので、17年ぐらい?

今井:17年! ハンパじゃないな。

――それだけ経験があっても、『ヒプステ』のダンスを難しいと感じることはありますか?

安藤:僕はダンスバトルを中心にやってきて、いろんなダンスを見てきたという自覚があるんですが、『ヒプステ』のダンスは、役者が踊る難易度じゃないと思います。本格的にダンスをやっている人のレベルなので、みんな汗だくになりながらやってるもんね。

今井:ホントに! “D.D.B”の方たちが「これは難しいよ」と言ってるもんね。僕は、ダンスに対して苦手意識がすごく強かったんです。もともと経験もないし。でも、『ヒプステ』に出るからにはそんなことを言っていられない、みなさんのレベルに追いつくしかないと思って。今井はダンスが苦手なんだなと絶対に思われないように、反復して練習しまくりました。そのおかげもあって、苦手意識はだんだんと薄れてきました。

――安藤さんからダンスのアドバイスを受けたりすることも?

今井:あります。あとは、僕と同じシブヤ・ディビジョンの(三井)淳平くんや(木津谷)泰勇くんに教えてもらったり。前作のときは、稽古期間中に泰勇くんとスタジオをとって、一緒に練習してもらったりもしました。でも、何だかんだであんでぃに聞いちゃうんだよね。

安藤:うれしい!

今井:「この振りで、どうやったら色気を出せるかな?」とか。

安藤:聞いてくれたね。やっぱり、振付を忠実にやるだけじゃなくて、“このキャラが踊るなら”ということとか、衣裳のことも考えないといけないから。

今井:僕が一人で踊るところで、手を上にあげてから落とす振りがあるんですよ。そこの魅せ方とか。

安藤:あったね!「指先をこうするといいよ」みたいなことを言ったかな。

今井:そう。あと、首の持っていき方とか。よく、魅せ方の部分を聞いていましたね。本番期間も、ずーっと。

――安藤さんから見て、今井さんのダンスはどんな印象ですか?

安藤:いやぁ、セクシーですよね。振りを入れたての頃からしゅんてぃのダンスを見ていたので、勝手に自分が先生気分になっているところもあって(笑)。成長したところを見られると、“わっ、いいじゃん!”ってなります。

今井:うれしいなー。

安藤:幻太郎って一人だけ服のテイストが違うから、それによっても見え方が変わってくるんですよね。しゅんてぃ自身、すごく研究していたから、どんどん磨きがかかっていって、スゴいなと思いながら見ていました。だから、今回もすごく楽しみなんです。

今井:ぶちかましますよ!

――お芝居という部分では、今井さんから見た安藤さんの印象は?

今井:めちゃくちゃ器用ですよね。

安藤:おー! そう? うれしいなぁ。

今井:ほかの作品で一緒になったときに、結構ぶつかり合う役どころだったんですけど。めっちゃ器用だし繊細だし、魅せ方が上手だなって思いました。年下だけど、ホントに尊敬しています。

安藤:今の、もう1回もらってもいいですか?“年下だけど?”

今井:いや、いいって(笑)!

安藤:やっぱり、一緒に切磋琢磨してきた戦友だからね。

今井:うん。

安藤:しゅんてぃの芝居は、沈黙というか……“間”の使い方がすごく上手なんですよ。何より、練習熱心! 殺陣をずーっと練習している姿を見ると、僕もがんばらないとなって思えるし。芝居に取り組む姿勢とかも、一緒にいて得られるものがいっぱいあります。

今井:いや、恥ずかしいからさ。

安藤:うん。本人を前にしてこういうことを言うの、恥ずかしいよね。

今井:普段は絶対に言わないもんね。

取材・文:林桃
撮影:野田涼

インタビュー後編はこちら

公演概要

『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -Grateful Cypher-

期間:
2024 年 10 月 4 日(金)~10 月 14 日(月・祝)
TOKYO DOME CITY HALL

原作: EVIL LINE RECORDS

演出: 植木 豪
脚本: 亀田真二郎
音楽監督: KEN THE 390
テーマソング: 井手コウジ

キャスト:
イケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!“
山田 一郎:石川 凌雅 山田 二郎:松岡 拳紀介 山田 三郎:高野 渉聖

ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW“
碧棺 左馬刻:植原 卓也 入間 銃兎:YUKI 毒島 メイソン 理鶯:益永 拓弥

シブヤ・ディビジョン“Fling Posse”
飴村 乱数:三井 淳平 夢野 幻太郎:今井 俊斗 有栖川 帝統:木津谷 泰勇

シンジュク・ディビジョン“麻天狼”
神宮寺 寂雷:小波津 亜廉 伊弉冉 一二三:安藤 夢叶 観音坂 独歩:中下 雄貴

オオサカ・ディビジョン“どついたれ本舗”
白膠木 簓:北出 流星 躑躅森 盧笙:飯田 寅義 天谷奴 零:喜史川 大私

ナゴヤ・ディビジョン“Bad Ass Temple”
波羅夷 空却:中西 智也 四十物 十四:酒寄 楓太 天国 獄:中塚 皓平

ハチオウジ・ディビジョン”WESTEND-MAFIA”
按雲 真日瑠:SHIN 五十里 蘭丸:手島 聖貴 茶臼山 良経:奥村 等士
霧村 徳磨:Jun 飛砂風 紫音:蒼井 嵐樹

ディビジョン・ダンス・バトル“D.D.B”
RYO SNACK SOUTA YASU 神谷 亮太 HIROMA

チケット情報:
<料金> 12,000 円(全席指定/税込)
サイドシート:12,000 円(税込)
見切れ席:12,000 円(税込)

チケット・公演に関するお問い合わせ: Mitt TEL:03-6265-3201(平日 12:00~17:00)

主催: 『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage 製作委員会

◆公式サイト:https://hypnosismic-stage.com/
◆公式 X:https://twitter.com/hm_rtstage

©『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage製作委員会

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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