紅ゆずるインタビュー「その人自身がいるぐらいに息づきたい」

2021.05.02

INTERVIEW

――今回演じられる元星久美役は、女性海軍中佐でさらに別の顔も持つという少し謎のある役柄ですが、紅さんが今までに不思議な経験をしたエピソードなどがありましたら教えてください。

私、正夢をよく見るんです。宝塚歌劇団に憧れていた頃は宝塚音楽学校に合格する夢。なんと、夢とまったく同じ光景だったんです。合格発表で名前があった！という夢でした。その次は、下級生の時に自分が大きな羽を背負って大階段を下りてくる、トップスターになっている夢を見ました。

不思議なんですが、夢を見た後に「こうなったりして……」と思ってるとやってくる。少し前に「引き寄せの法則」って本が流行りましたが、それを自然と実行していたんだと思います。

――うらやましいほどの「引き寄せ」ですね！最後に『熱海五郎一座 Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー～日米爆笑保障条約～』の出演にかける意気込みや想い、みどころを教えてください。

三宅座長率いる錚々たる方々の中にゲストとして出演させて頂けることを本当に光栄だと思っております。それと同時に自分というものを同じ板の上でどう表現するか、舞台でどう存在できるかということが勝負だと感じ、身の引き締まる思いです。

幼い頃から人を笑わせるということに幸せを感じている自分がいました。その自分の原点である芯の部分をフルに稼働させるべき時が今なのだと強く思います！私の役どころは、元星久美という女性海軍中佐の役で、男っぽくそして艶っぽいお役です。宝塚時代に元星組だったことから、元星久美という役名を頂きました。私にしかできない男役紅ゆずるを経験したからこそのお役にしたいと考えています。

取材・文：鈴木旭
Photo：青木早霞（PROGRESS-M）