村井良大、木村達成、渡辺大インタビュー『魔界転生』「お祭り的な感じで楽しんでいただけたら」（後編）

2021.04.09

INTERVIEW

――では、『魔界転生』というタイトルにかけまして、もし俳優をやっていなかったらやってみたかった職業はなんでしょうか？

渡辺：転生してもなれるかどうかはわからないけど、プロ野球選手になりたかったですね。

木村：ポジションは？

渡辺：外野かな。ヤジ飛ばしながら（笑）。

村井：転生とはちがうかもしれないですけど、僕、子供のときは漫画家になりたかったんです。

木村：今からでもなれるでしょ。漫画家もやったら？　両立させればいいじゃん。今、両立流行ってるし。武蔵と同じ二刀流だよ（笑）。

村井：じゃあ、漫画家頑張ります（笑）。

――木村さんは何かやってみたい職業はありましたか？

木村：消防士とか、聞かれる度にいろんなことを言いすぎて、何になりたかったのかわからなくなってきた（笑）。

村井：日によって変わるとか？

木村：僕、過去にどんなこと言ってたっけなって思っちゃって。

渡辺：今でも地続きに繋がってるのはないの？

木村：今は、とくに思い浮かばないですね。

――小さい頃の夢は何かありましたか？

木村：消防士ですね。頑張れば、今からでもなれない訳もないと思いますけど。でも、金メダルはやっぱりとりたいですね。オリンピックとかに出て。僕、個人競技なら行けたんじゃないかなと今でもちょっと思ってるんです。

村井：なんの競技？

木村：いやもう、個人競技ならなんでも（笑）。

渡辺：100メートル走とか？

木村：はい。

渡辺：ジャンル問わず（笑）。

木村：でも、陸上競技なんてものは、しっかり積み上げてやっていかないと、今からじゃ絶対に無理じゃないですか。団体競技は絶対に無理なんで、本当に個人競技に限るんですけど。

村井：金メダルは無理でも、なんかのギネス記録はいけるんじゃない？

木村：いやいや僕本当に忍耐力ないのよ。だから舞台に向いてるか向いてないかって言ったら向いてないもん（笑）。同じことを何回もやることに対しての忍耐力があんまりなくて。

渡辺：でも、それってやっぱり役者だよ。同じことを続けられないって。

木村：でも、もちろん役者の仕事はやってて楽しいですけどね。

渡辺：なんだかんだ、みんな転生しても同じことをやってる気がするな（笑）。

村井：やっぱり役者ですよね。いやぁ、この世界を知っちゃうと楽しくてしょうがないですよね。

――では最後に、来場される方へ向けて、改めて意気込みをお願いします。

村井：こういう状況ではありますが、今、劇場は安全対策を徹底している場所です。キャスト・スタッフの日々の体調管理、楽屋や劇場の消毒、換気はもちろん検温などお客様にもご協力いただきながら非常に注意して安心、安全を心がけていますので、ぜひ劇場にいらして、生のお芝居やエンターテインメントを楽しんで、たくさん笑って泣いて帰っていただきたいなと思っています。

木村：お客様に元気になってもらいたいので、僕らも誠心誠意頑張っていきたいと思います。このコロナ禍で沈んだ気持ちが少しでも晴れるように、楽しんでもらいたいですし、ぜひ劇場に足を運んでいただけたらなと思います。

渡辺：「与えたい」と言うのもちょっとおこがましいかもしれないですけど、逆に皆さんから元気をいただきたいなと思っています。今こうして離れている分、みんなで同じ空間を共有することが本当に大事なんじゃないかと思うんです。僕も、こういう状況で初舞台を踏めるのも本当にご縁だなと思いますし。お祭り気分で、終わったあともずっとそんな気持ちが続く一年を、みんなで過ごしたいなと思います。劇場で皆さんと楽しみたいと思っているので、ぜひよろしくお願いします。

インタビュー前編はコチラ

取材・文：桑原梨沙（THEATER GIRL編集部）
Photo：青木早霞（PROGRESS-M）