岸本勇太インタビュー「スキルや感覚をフルに使った、鮮明な表現をしたい」(前編)
――次に「戦国炒飯TV」について伺わせてください。“歴史がなんとなく、そして楽しく学べる歴史バラエティ”というこの番組、岸本さんは羽柴秀吉役で出演されていましたが、印象に残っているエピソードはありますか?
全体的にパロディ的なアプローチをしている番組だと思うんですけど。何が面白いかって、(制作サイドが)マジでやってるから面白いと思うんです。だから自分も「ちゃんとした作品として届けよう」という思いを常に持つようにしていました。「容姿は愉快な感じなのに、歌とか本気でやってんじゃん!」みたいなほうが、「何なのこの人たち!?」って興味を持ってもらえるんじゃないかなと思って。
――あの絶妙な面白味は、作り手が真剣だからこそ生まれたものなんですね! 戦国武将がラップでバトルをする「戦フリースタイル」では、武将がラッパー風の服装で登場し、それも各々の兜のモチーフがキャップにあしらわれていたりと相当面白かったのですが、カッコ良さも同時に感じました。
そう、イキ切ってるのがいいですよね。むしろ「何が可笑しいんですか?」くらいな顔でいるのが、見る側としてはさらに可笑しいよなと思ったんで。秀吉はキャラ的にもチョケすぎないほうがいいと感じましたし。
――Official付け髭男dismの「Tsuketender」も良かったです。付け髭もお似合いでした(笑)。
あの曲も、レコーディングにはかなりの数のスタッフさんが関わってましたね。みんなめっちゃ真剣だし、歌詞はああいう感じだしで、なんだか不思議な空間でした(笑)。コーラスも入っていたりとクオリティも高いので、熱いなって思いましたし、演者はそれ以上の熱量で応えなきゃなと思って。面白い経験をさせてもらいました(笑)。
取材・文:古原孝子
Photo:青木早霞(PROGRESS-M)
ヘアメイク:YUZUKI合同会社
プロフィール
岸本 勇太(きしもと ゆうた)
1993年7月9日 生まれ、山梨県出身(やまなし大使)「DANZEN AUDITION 2015」にて、ボーカル部門約 2,500 人の頂点に立ち、龍雅のメインボーカルのポジションを勝ち取る。グループ活動休止後、現在はソロシンガーとして活動中。また音楽活動以外で2017 年には B-PROJECT on STAGE『OVER the WAVE!』原作 :BIG アイドルプロジェクト『B-PROJECT』 ( 総合プロデュース : 西川貴教企画・原作 : 志倉千代丸 ) の金城剛士役に抜擢され、役者としての才能も開花させている。『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1-堂庵和聖役、舞台「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」フョードル・D役など様々な舞台で活躍中。
公演概要
舞台「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」
【大阪公演】
2021年4月16日(金)~18日(日)
COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
【東京公演】
2021年4月23日(金)~5月5日(水・祝)
日本青年館ホール
原作:映画「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)」
脚本:朝霧カフカ
脚本協力:内田裕基
演出:中屋敷法仁
協力:春河35
【出演】
中島 敦役:鳥越裕貴
泉 鏡花役:桑江咲菜
芥川龍之介役:橋本祥平
中原中也役:植田圭輔
太宰 治役:田淵累生
フョードル・D役:岸本勇太
澁澤龍彦役:村田 充
公式サイト:http://bungo-stage.com/
公式Twitter:@bungo_stage
企画:舞台「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」製作委員会
制作:バンダイナムコライブクリエイティブ/ゴーチ・ブラザーズ