小西遼生インタビュー ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』 「純粋な演劇は想像力を豊かにするもの」
INTERVIEW
――今回ピーターパン役は、前作に引き続き吉柳咲良さんが演じられますが、共演をされての印象やコンビネーションなどはいかがでしょうか?
めちゃくちゃしっかりしています。咲良ちゃんはピーターパンを何度もやってきているのもあると思いますが、そもそも本人の資質が17歳とは思えないくらい堂々としているというか。たわいもない話をしているとごく普通の女の子なんだけど、芝居をしている時は肝が据わってる。本人は緊張すると言ってますが、傍から見ているとすごく落ち着いて見えるので、座長としてすごく頼もしいなと思います。コンビネーションもすでにバッチリですよ!
――今までに何度もピーターパン役をやられていますし、やはりしっかりとされているんですね。
あのくらいの年齢の一年間ってすごく変化する時期だと思うので、以前の咲良は僕は知らないけれど、今そばで見ている彼女は凄くキラキラしていて。日々変化が訪れるような成長期の稀有な瞬間に一緒に舞台に立てることがとても嬉しいです。
――10代の頃は、本当にいろいろな変化がある時期ですよね。カンパニーの雰囲気についてはいかがでしょうか?
稽古中ずっとマスクをしているじゃないですか。だから皆の顔がはっきりと見られないのが寂しいです。休憩中ご飯を食べる瞬間に、遠目からチラッと見えたりはするんですけど(笑)。それくらいしか顔が見られないので、一枚フィルターがある感じはしています。でもこのカンパニーは、良い意味で怖いもの知らずの若いカンパニーですし、みんな気持ちのいい性格の人たちばかりなので、ピーターパンの世界を皆で共有して純粋に楽しんで演じています。今の時点でも結束力はかなりあると思いますね。