瀬奈じゅんインタビュー 舞台『検察側の証人』「憧れの作品に出演できると聞いて、思わず鳥肌が立った」
――『検察側の証人』が元々お好きな作品だったということですが、好きになったきっかけを教えてください。
25年ほど前に舞台を観に行きまして、もうそれはそれは……大変心が震えました。当時はマイアーズ検事を村井國夫さんが演じていらっしゃって、私の中では村井さん=マイアーズ検事という印象が強いですね。舞台を観終わってから、いつかこの作品に出演したいと強く感じたのを覚えています。
当時舞台上に傍聴役として客席を設けて、当日並んだ人だけそこに座れるという演出がありまして。私もその傍聴席に並んだのですが、結局人が多くて入れなかったのでとても残念でした。
人狼ゲームをやったことでお互いを知るきっかけができた
――実際に傍聴席の列に並ばれたのですね。そんな思い出もある作品とのことで、当時の舞台の印象も強いかと思いますが、現在のカンパニーでの雰囲気はいかがですか?
こういうご時世なので、コミュニケーションを取れる時間も場所も制限がありまして。そんな中、小川さんの声がけで人狼ゲームをみんなでやることになりました。実は小川さんとご一緒するときはいつも人狼ゲームをするのですが、今回もそれが楽しかったです。
――カンパニーのみなさんで人狼ゲームなんて、かなり盛り上がりそうですね。どなたが一番強かったのでしょうか?
えー! どなたが強いだろう……。やっぱり成河(ソンハ)さんが強い気がする。
――成河さん、確かに頭の回転が早そうです(笑)。人狼ゲームは何度もやられたのですか?
はい、何回もやりました。アンサンブルの方にもかなり強い方がいらっしゃって、毎回ハラハラしていました。このゲームは人狼vs村人のチームワークが重要なので、まさにチームを守る気持ちが強いほうが勝つのだなと感じましたね。
ゲームをしたことで仲間意識ができたのはもちろん、この法廷劇にぴったりな誰が嘘をついていて、誰が本当のことを言っているのかといった心理戦も練習できて。コロナ禍の中で、お互いを知るきっかけができたのは非常にありがたい出来事でした。