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田代万里生インタビュー ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』「どのように演じようかワクワク感でいっぱい」(前編)

INTERVIEW

――モンローとして、注目してほしいシーンはありますか?

大きいソロナンバーは一幕と二幕に一つずつありますが、それとは別に二幕最後のフィナーレで『カオス』というナンバーがあって。そこはこの作品にとって、終着点のようなシーンなのですが、そこでのモンローの狂気っぷりや暴れっぷりが稽古段階でもかなりハードなんです。

本当にその名の通りカオスなシーンなので、「他のミュージカルだったらもう少し救いようがあるよね」と思うようなところが、モンローはそうはさせないので、そこをぜひ楽しみにしていただきたいなと思います。

多彩な共演者ばかりなので、稽古場はいつも楽しい

――ミュージカル『マタ・ハリ』のお話も先ほどありましたが、Wキャストを務められていた加藤和樹さんをはじめ、今作では多彩なキャストの方がそろっていますよね。現在のカンパニーの雰囲気、共演者の印象などはいかがでしょうか。

僕にとっては、共演経験のある人が少ないカンパニーで(加藤)和樹くんと、『エリザベート』で共演した(木村)達成くんくらいしか、共演経験がありません。演出の白井さんをはじめ、アンサンブルの方も比較的ご一緒するのが初めてましての方ばかりです。

第一印象としては、全体的に若いという印象です。いわゆる重鎮のベテラン俳優の方がいらっしゃらない作品なので、そういう意味では若々しいエネルギーに満ち溢れているかなと。そんな中で白井さんが司令塔として際立っている気がします。

そしてこの作品はアンサンブルの方の役割がとても大きい作品で、ほとんどのシーンに出ていらっしゃるのではないかなと思うほど出ずっぱりなんです。本当に多彩な方々ばかりなので、稽古場でご一緒していてとても楽しいです。

「ハードに動きながらも心は常にワクワクしている」

――稽古中のエピソードや、何か印象深い出来事はありますか?

『カオス』のシーンですかね。稽古なので繰り返し同じところを練習するのですが、僕はただでさえ汗っかきなので、尋常じゃないほど一人で汗をかいています。なぜみんな全く汗をかいていないのか……本当に理解できないです(笑)。

想定していたよりも、モンローは俊敏に動く役柄といいますか。他の役はたたずんで葛藤しているようなシーンが多い中で、僕はかなり動き回っているので、思った以上に身体を使う印象です。

――常にスクープを狙いながら、激しく動いているような?

そうですね。ハードに動きながらも心は常にワクワクしている役柄なので、演じていて楽しいです。

取材・文:THEATER GIRL編集部
Photo:青木早霞(PROGRESS-M)
ヘアメイク:天野誠吾
スタイリスト:徳永貴士

インタビュー後編はこちら

ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』木村達成さんのインタビューはこちら

ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』加藤和樹さんのインタビューはこちら

ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』松下優也さんのインタビューはこちら

公演概要

ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』

<東京公演>
2021年9月9日(木)~29日(水)
日生劇場

<大阪公演>
2021年10月8日(金)~10日(日)
フェニーチェ堺 大ホール

キャスト:
ダニエル:木村達成・小野賢章(Wキャスト)
アンダーソン:加藤和樹・松下優也(Wキャスト)
ジャック:加藤和樹・堂珍嘉邦(Wキャスト)
グロリア:May’n
ポリー:エリアンナ
モンロー:田代万里生 他

スタッフ:
作曲:Vaso Patejdl
作詞:Eduard Krecmar
脚本:Ivan Hejna
演出:白井晃

公式サイト:https://horipro-stage.jp/stage/jacktheripper2021/

ストーリー

1888年ロンドン。

刑事のアンダーソン(加藤和樹・松下優也)は娼婦だけを狙う、“ジャック・ザ・リッパー”と呼ばれる殺人鬼(加藤和樹・堂珍嘉邦)を追っていた。残忍な犯行で解決の糸口も見えないため、マスコミを排除し非公開で捜査を進めようとする。 しかしロンドンタイムズ紙の記者、モンロー(田代万里生)はスクープ記事のネタを狙って アンダーソンに近づく。 モンローは、麻薬中毒者で金が必要なアンダーソンの弱みにつけこみ、情報提供の取引に応じさせてしまう。

4度目の殺人現場で、アンダーソンの前に男が現れ「犯人を知っている」と告白する。「そいつの名前はジャックだ」と。 彼は、7年振りにアメリカからロンドンにやってきた外科医ダニエル(木村達成・小野賢章)。 7年前、ダニエルと元娼婦のグロリア(May’n)はジャックと出会っていた。

犯行が重ねられ事件は混迷を極めていく一方。 アンダーソンはダニエルの告発に基づき、おとり捜査を計画するが、ロンドンタイムズ紙は “ジャック・ザ・リッパー”の殺人予告記事の号外を出してしまう。 そして、アンダーソンと彼のかつての恋人だったポリー(エリアンナ)までもが事件に巻き込まれる。

果たして、殺人鬼“ジャック・ザ・リッパー”の正体とは…?
そして、本当の目的とは…?

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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