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櫻井圭登×杉江大志インタビュー 本能バースト演劇「sweet pool」「生々しさがないと、この作品の伝えたいことが伝わらない」(前編)

INTERVIEW

――お二人は共演経験も多く同い年とのことですが、改めてお互いの印象とそれぞれリスペクトしているところをうかがえますでしょうか。

櫻井:定期的に作品は一緒になってるんですけど、こんなに深く絡むような作品は今までになかったんです。なので、稽古で目を見てお芝居をしているときに、マジで頭の回転が早いなと感じて。

杉江:そんなこと思わせてる時点でまだまだだなぁ(笑)。

櫻井:いや違うよ、本当にすごいなって。追いつきたいと思ったし、同い年だからこそ、大志くんのことには敏感に反応してしまうんですよね。リスペクトしている部分は、やっぱり大志くんがいると単純に稽古場が明るくなるんです。それは自分じゃ絶対にできないので、本当にうらやましいなって思いますね。

――それは杉江さんが座長であっても、座長でなくても変わらない感じでしょうか?

櫻井:変わらないですね。座長のときとそうでないときで、居方を変えてるつもりはある?

杉江:あんまりないけど、でも今回は圭登が主演だからラクっていうのはあるかな。

櫻井:えっ、本当?

杉江:主演の人が初めましてだと、もうちょっとおとなしくしてるかもしれない。圭登って人見知りっぽい感じだけど、けっこう万人を受け止めるんですよね。だからみんなラクだし、今回の座組の空気感は、圭登が作ってくれてるなと思います。今回の現場は、けっこう先輩も多いんですけど、圭登のお陰であまり力まずにいられるし、和気あいあいとやれてる感じがしますね。

櫻井:それ、嬉しいな。

――櫻井さんが座長だからこそ、伸び伸びとやれていらっしゃるんですね。

杉江:そうですね。初めましての人が座長だと、もうちょっと遠慮してると思います。

櫻井:それも見てみたいけど(笑)。

杉江:遠慮してるというか、黙って見てる感じ(笑)。

櫻井:でも、どの現場でも大志くんがいると本当に明るいというか、楽しくできるんですよね。芝居について本当に考えられるし、楽しくできるのは本当に幸せなことだと思います。

杉江:改めての印象で言うと、前よりもとっつきやすくなったかもしれないです。それは俺が変わったからかもしれないけど。でも、今回は座長だからかもしれないけど、前に一緒にやってたときは芝居じゃないところは、ずっと待ちというか受け身のスタイルだったんです。

でも、今回はけっこう積極的にコミュニケーションを取ってくれるし、雰囲気を作ってくれている感じがすごくあるので、そこは新しい発見というかいいなと思って見ていますね。

でもリスペクトって部分では、やっぱり改めて受け止める力っていうのが、芝居にもあるなと思っていて。こういうBLと言われるものって僕は受ける側が大変だなって思うんです。攻める側は、相手が男性になっただけで、攻める経験って多分何かしらあると思うんですけど。

でも、男性に攻められる経験ってやっぱりないじゃないですか。それも含めて、シンプルに会話をしているシーンでも受け止める力が大きいし強いなと思って。それは圭登の芝居の良さだなというのを今回改めて感じましたね。

受け止めてもらえると、やってる側もやっぱり安心感があるし。ここ苦戦しそうだなと思っていたラインを、逆にヒョイっと抜けてくれたおかげで無駄な時間を過ごさずに済んだなと思いました。

――櫻井さんの受け止める力には、安心感があると。

杉江:そうなんです。圭登は受けなんです(笑)。

櫻井:やめて(笑)、俺も攻めになりたいよ(笑)。

――苦戦しそうだと感じていた場面もすんなりと超えてきた感じなんですね。

杉江:本当にラクです。俺、もっと大変だと思ってました。

櫻井:あっ、そうなんだ。

杉江:やっぱり攻める側が気にすべきことというか、受けやすいように寄り添ってあげなきゃいけないし、誘ってあげなきゃと思ってたんですけど。例えばデートに誘うのに、まず仲良くなって会話をして、お互いを知ってというのをすっ飛ばして、「明日どっか行かない?」「いいよ」と言われた感じです(笑)。そこを省かせてくれたのが、時間が少ない中ではとてもありがたかったですね。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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