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福士誠治インタビュー 舞台『セールスマンの死』 「誰が見ても共感できる家族のお話」(後編)

INTERVIEW

――福士さんが演じられるビフは30歳を過ぎても自立できないという役柄ですが、福士さんが自立したなと思う瞬間はどんな時でしょうか。

まだ自立していないと思います(笑)。僕は28歳くらいまで実家にいて、実家生活が長かったんです。実家が関東ということもあって、仕事をする上でも困らない場所だったので。でも、ずっと出なきゃいけないなと20歳の頃から思ってはいたのですが、タイミングと金銭的な問題でなかなか出られなくて。物件を見るのが好きな知り合いが家を探してくれて、行動に移せたのがきっかけになったのかなと思います。

一人暮らしを始めた時にご飯も、皿洗いも、掃除も洗濯も、全部一人でやるんだなと思いました。最初は楽しんでやっていたものの少しめんどくさいこともあって、ここ最近は当たり前にやれるようになったので、そう思うと自立を感じています。

28歳で一人暮らしをし始めた時は、まだ自立とまではいっていなかった気がします。親のありがたみを感じた時が、一つ自立したということではないかなと。

――福士さんの2022年の目標はありますでしょうか。

2022年は、年間目標を立てようと思いまして……。健康と自分のコンディションキープのために、からだ作りの一貫として、年間で300km走ろうかなと。1月は30kmくらい走りました。毎月25km走ればよいのですが、途中で走れなくなった時の貯金として(笑)。舞台が一回公演の日は早く帰れたら1時間弱とか、疲れていたら少しでもと調整しながら走りに行っています。ある意味、自分1人の時間としても大切に使えたらとシンプルに考えた目標であり、なかなか普段やらない目標を立ててみました。

――仕事面での目標は何かありますか?

毎年そうなのですが、特に決まった作品がない場合は漠然としてしまうので「これをやりたい!」というのはあまりないんです。今回のように「セールスマンの死」の出演が決まってから、そこに向けて頑張るという感じです。オファーをいただいた作品が、自分に必要なタイミングだと思っているので。

アクションがやりたいと思っていても、やれなかった1年だと残念ですし。そういう部分に期待はせずに、自分の目の前にある作品作りに没頭できるように、ということを心掛けとして持っておいた方がいいかなと思っています。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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