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マルシアインタビュー 丸美屋食品ミュージカル『アニー』「エンターテインメントを通していろんな時代や世界へ旅をする」(後編)

INTERVIEW

――ミュージカルや舞台の魅力を教えていただけますでしょうか。

人に夢を与えられる、ということでしょうか。舞台に立ちたいという方も観に来られるでしょうし、夢やチャンスを与えられると思います。

あとは、仕事ではありますが、エンターテインメントを通していろんな時代や世界に旅をさせてあげられる力があるということは素晴らしいですよね。私は歌手としてライブをやる時には「音楽の旅をしましょう」とよく言うんです。変な言い方にはなりますが、いただいたお代以上のものを返せるように私は努力したいです。それが魅力だと思います。

――ミュージカルならではで心がけていることがありますでしょうか。

最近で言うと……私が踊れると思っている方が多いのですが、踊れないんです(笑)。踊りでオーディションに落ちたこともありますし、自己流しかできなくて。

そこで、去年からバレエに通い始めました。バレリーナになりたいわけではないのですが、年齢関係なく基礎を覚えようと思って、始めました。

あとは、やはりミュージカルとなると発声が違いますね。マイクをつけていても普通に話すだけだとミュージカルにならない。普段通りではなく、全身を使って、役として求められる声帯のためにトレーニングは必要だと思います。

――歌手として歌う時とはまた違うのでしょうか。

もちろん違います。ミュージカルの場合は、マルシアではなくて私の体を通して別の魂を生きていますし、役に求められる声帯を使うという意味で違いますね。本を読んだり、声を出していくと役がおりてきて、自然と声が出ます。不思議ですが楽しいです。

とはいえ、役によって声が違いますし、声は筋肉なのでボイストレーニングや体の鍛え方が大事ですね。歌ではなくセリフであり、心の叫びという意識があります。

やるからには最高のステージを

――コロナ禍におけるミュージカルという点で心境の変化はありましたでしょうか。

このご時世ではとくに、エンターテインメントは絶対に必要だと思っています。私もお客さんも同じようにコロナ禍で苦しんでいたり、必死になにかと戦ったり、我慢しなければいけない。

特別に時間を作って来ていただいていると思うので、やるからには最高のステージを。全員にとって特別な時間であり、みなさんが元気になれるように、という気持ちです。

私達もお客さんからの拍手で強くなれます。今後のエンターテインメントにおいても、それは変わらないと思います。この考えが正しいかは分かりませんが、一秒も無駄にしたくないです。稽古でも本番でも、100パーセント以上のものを出し切ることが私の仕事です。

――最後に本作への意気込みとファンの方へのメッセージをお願いします。

何度かこの作品を観ていらっしゃる方もいると思いますが、今年はまた違うハニガンが生まれるかなと。子どもたちのキャスティングが変わると、また違うハニガンがいると思いますので楽しみにしていてください。

皆さんの貴重なお時間をいただきますが、楽しんでいただきたいです。そうなるように、私達アニーカンパニーで頑張りたいと思います。お待ちしています!

取材・文:THEATER GIRL編集部

インタビュー前編はこちら

公演概要

丸美屋食品ミュージカル『アニー』

日程:4月23日(土)~5月8日(日)
会場:新国立劇場・中劇場
出演:山崎杏、山本花帆、葛山信吾( ※葛山の葛は正しくは「ヒ」 )、マルシア、笠松はる、財木琢磨、島ゆいか 他

公式HP:https://www.ntv.co.jp/annie/

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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