和田琢磨インタビュー 舞台『薔薇王の葬列』「人間の欲深さ・愚かさが描かれる物語に演じがいを感じます」(前編)
――共演者の方たちについてもお話を伺えますか?
リチャード役の有馬爽人さんとはビジュアル撮影の時に初めてお会いしました。彼が私の前に撮影をしていて、その後ツーショットの撮影をさせていただいたのですが、リチャード姿の有馬さんを拝見した時に「ぴったりだな」と思うと同時に「このリチャードに自分が演じるヘンリーはどう影響を受けるのか、影響を与えていけるのか・・・・・・」と、いろいろな感情を掻き立てられるような魅力的なリチャードで興奮しました。
もうひとりのリチャード役・若月佑美さんとは本日初めてお会いしたのですが、キラッとした方でしたね(笑)。若月さんのリチャード姿はデータで拝見しただけなのですが、有馬さんとはまた違った魅力があって、私自身がお二人からどのような影響を受けるのか、すごく楽しみです。
――若月リチャードと有馬リチャードを相手にしている時では、和田さんのヘンリーの芝居も違ってくるかもしれないってことですか?
絶対そうだと思いますね! 「どっちが正解」ということではなく、同じセリフであっても二人が発する言葉の熱量やヘンリーと対峙した時の態度は違ってくるはずなので、それに自分がどう影響を受けるのか、考えるだけでワクワクしますね。
――それがWキャストの楽しみでもあるし、ちょっと怖くもあり?
ん~、“怖さ”はないかな? リチャードとヘンリーは互いに影響を与え合う間柄ですし、役者として私も共演者から影響を受けることが好きなので、全てを受け止めてお芝居を楽しみたいと思っています。
――ほかの共演者の方はいかがでしょう?
ケイツビー役の加藤 将くんとは久しぶりの共演になるのですが、今作への出演が決まり再会した時に「琢磨さん、よろしくお願いします!」と言われました。個人的には、谷口賢志さん、田中良子さんという素敵な先輩と一緒にお芝居を出来ることがとても楽しみです。ありとあらゆる現場を経験なさっている大先輩方ですから、お二人の芝居に引っ張られて今まで自分で出したことがない声や作ったことがない表情とか、そういうのを発見できればいいなと思っています。
演出の松崎さんは、モノづくりをしていくうえで、いい影響を与えてくれそう
――演出の松崎史也さんについても、ぜひお話を聞かせてください。
松崎さんとは今回初めてご一緒します。松崎さんが演出した舞台は、2015年に上演された『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE 〜さよなら絶望学園〜』を拝見したことがあります。以前から役者仲間に「松崎史也さんは素敵な演出をなさる」と聞いていましたし、一緒にお仕事をしたことがあるスタッフの間からも「松崎さん、素敵ですね」という声が聞こえて来るので、「松崎さんの“何”がそんなに皆を惹きつけるんだろう?」と気になっていた演出家さんです。
――実際に松崎さんにお会いした印象は?
先ほど一緒にインタビューを受けて初めてお会いしたんですけど、けっこう年上の方なのかと思っていたら、僕と6歳しか違わないし、とても物腰が柔らかい優しそうな方でした。お話をしている時も、一緒にモノづくりをしていくうえで、いい影響を与えてくれそうな感覚がありましたね。
――今までにない和田さんの魅力を引き出してくれそうな予感が?
はい、その点も非常に楽しみです。
取材・文:近藤明子
Photo:野村雄治
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舞台『薔薇王の葬列』公開稽古・取材会レポートはこちら
公演概要
舞台「薔薇王の葬列」
Requiem of the Rose King on Stage
原作:TVアニメ「薔薇王の葬列」
脚本:内田裕基
演出:松崎史也
出演:若月佑美/有馬爽人(Wキャスト)
和田琢磨
君沢ユウキ 高本 学 加藤 将 瀬戸祐介 廣野凌大 星波 藤岡沙也香
田中良子
谷口賢志 ほか
2022年6月10日(金)~19日(日)
日本青年館ホール
公式サイト:https://officeendless.com/sp/baraou_stage/
Twitter:@baraou_stage
お問合せ:インフォメーションデスク https://information-desk.info/
主催・企画:舞台「薔薇王の葬列」製作委員会
制作:バンダイナムコライブクリエイティブ/Office ENDLESS
Ⓒ菅野文(秋田書店)/舞台「薔薇王の葬列」製作委員会
TVアニメ「薔薇王の葬列」はTOKYO MX他にて好評放送&配信中。Blu-rayシリーズ好評発売中。
TVアニメ公式サイト:https://baraou-anime.com/
Twitter:@baraou_anime