• HOME
  • topic
  • INTERVIEW
  • 鞘師里保インタビュー 舞台『スルメが丘は花の匂い』「不安なところに飛び込むことが、私にとっては楽しみ」(後編)

鞘師里保インタビュー 舞台『スルメが丘は花の匂い』「不安なところに飛び込むことが、私にとっては楽しみ」(後編)

INTERVIEW

――舞台の内容にちなんだお話を伺いたいんですけれども、もし物語の世界に入り込んでしまうとしたら、鞘師さんだったらどんな世界に行きたいですか?

えー、なんだろう! 物語の世界、そうですね……。

木の幹に住んでいる小動物たち、みたいな(笑)? ごめんなさい、ちょっといい例えが全然思い浮かばないんですけれど、木の幹を住み家にしている人たちっているじゃないですか。

――木の幹に住んでいる人ですか!?

あ、現実世界ではないですよ(笑)。ざっくりですけれども、そういう物語ってありません?

私、シルバニアファミリーみたいなサイズ感の世界観がすごく好きで。普段から小さい食品サンプルとか、ガチャガチャで売られている精密に作られた小さなお弁当とか、結構買ってしまうことがあって、ミニマムになった世界観が大好きなんです。なので、木の幹に温かい家を作って暮らすような童話のキャラクターになってみたいな、と思いました。

ドロドロとしたリアリティある舞台にも、挑戦してみたい

――ちなみに鞘師さんが、これから舞台上でやってみたい役柄や演目はありますか?

今回もそうなんですけれど、今までファンタジックな役柄をすることが多くて、お姫さまの役とかが多かったんですよね。現実的な物語というよりは、それこそファンタジーの世界に寄ったものが多くて。

私もそういった演目は好きですし、自分の演技にもかなり合っているような気がしています。それはそれですごく好きなんですけれど、あえて「何をやりたいですか?」と聞いていただけるのでしたら、なんというか……ドロドロとしたリアリティのある舞台にも挑戦してみたいなと思ったりもしていますね。

――またそれも新しい鞘師さんの一面が見られそうですね。最後になりますが、本作への意気込みをいただいてもよろしいでしょうか?

今回の舞台は観ている方が幸せになれる時間を届けられると思うので、気軽に足を運んでいただける演目になっていると思います。その時間の中で、笑いであったり、幸福感であったり、しっかりと皆さんの胸に届くように、私もクロエという役を演じられたらいいなと思っています。

とても素敵なカンパニーで舞台を作らせていただいているので、そういった雰囲気も反映できる作品です。皆さんとのチームワークを大事にして、一丸となって駆け抜けたいな、と。東京だけではなく、全国も回りますので、カンパニーを通して温かい空気を届けられるツアーにできればと思います。

取材・文:矢内あや
Photo:野村雄治

インタビュー前編はこちら

公演概要

パルコ・プロデュース 2022『スルメが丘は花の匂い』

2022 年 7 月 22 日(金)~31 日(日)
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

作・演出:岩崎う大(かもめんたる)

出演:吉岡里帆/伊藤あさひ・鞘師里保/岩崎う大 牧野莉佳 もりももこ 小椋大輔/ふせえり

企画製作=株式会社パルコ

入場料金:8,500 円(全席指定・税込)※U-25 チケット=5,000 円
※未就学児入場不可

地方公演日程:
<大阪公演>
2022 年 8 月 6 日(土)~8 月 7 日(日)
松下IMP ホール

<福岡公演>
2022 年 8 月 11 日(木・祝)
久留米シティプラザ ザ・グランドホール

<広島公演>
2022 年 8 月 12 日(金)
JMS アステールプラザ 大ホール

<高知公演>
2022 年 8 月 14 日(日)
高知県立県民文化ホール オレンジホール

<愛知公演>
2022 年 8 月 17 日(水)
東海市芸術劇場 大ホール

<福島公演>
2022 年 8 月26 日(金)
いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール

公式HP:https://stage.parco.jp/program/surumegaoka

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

プロフィール

PICK UP

関連記事一覧