笹森裕貴の芯にあるニュートラルさ「お芝居にはその役者の人生が表れる」【シアダン vol.11】（後編）

2020.07.13

INTERVIEW

THEATER GIRLが注目する“今知りたい若手俳優”へのインタビュー企画「シアダン」。第11回目にお迎えしたのは『あんさんぶるスターズ！エクストラ・ステージ』～Memory of Marionette～天祥院英智役や、ミュージカル『刀剣乱舞』松井江役などを務める「笹森裕貴（ささもり・ひろき）」さん。

8月には「刀剣乱舞-ONLINE-」五周年記念「刀剣乱舞大演練」、9月にはMANKAI STAGE『A3!』～Four Seasons LIVE 2020～へ出演予定の彼に、後編ではミュージカル『刀剣乱舞』に関するエピソードや、仲のいい役者仲間などについてたっぷりお話をうかがいました。盛り沢山のQ&Aもぜひお楽しみあれ。

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念願叶って掴んだ役「僕は本当に運がいい」

――笹森さんのお芝居への意識を変えてくれたとおっしゃっていた、ミュージカル『刀剣乱舞』の松井江役ですが、配役が決まった時の心境はいかがでしたか？

オーディションを受けさせていただいて、松井江って優雅な雰囲気があって、難しそうな役柄だけど、ぜひやってみたいなと思っていました。実際に役が決まったと聞いた時にはもう大歓喜でしたね。ミュージカル『刀剣乱舞』に出るのは、僕の夢だったので。

――以前からの念願だったんですね。

そうなんです。マネージャーにも「いつか出たい」とずっと言っていたくらいですし。それに、自分がやりたいと思っていた役に松井江がぴったりで。もしも「全刀剣男士の中から、誰を演じたいか選んでいいよ」と言われたとしても、松井江を選ぶと思います。

――ビジュアルもお似合いだと思いますし、巡り合えたタイミングもよかったということでしょうか。

そう思います。本当、運がいいんですよね。そこから、いざ稽古が始まってみたら、最初は役作りが全然上手くできなくて。「姿勢も悪いし、華がない」と言われてしまいました。たしかに華やかさとか色気って、その人が通ってきた人生が出ると思うんです。

それで思い出したのが、歌合の時の荒木宏文さん（にっかり青江役）。もうすごかったです。大勢の観客がいる会場が、荒木さんひとりの出す空気に飲み込まれていて「人間ってこんなに色気が出せるんだ！」と思いました。僕は楽屋のモニターで観ていたんですけど、本当にぞくっとしましたね。その時の荒木さんの長ゼリフが好き過ぎて、完コピしたくらいです。

――完コピとは。余程の衝撃だったんですね。

憧れるばかりで、まだまだ到底及ばないのは承知の上ですが、そういう方々のお芝居をたくさん観て、自分に足りないところを勉強させていただいています。

役になり切れたと感じた、まさかの瞬間

――これまで出演された作品の稽古中や本番中のできごとで、印象に残っているものを聞かせてください。

これも今回の刀ミュの話になってしまうんですけど。僕が演じた松井江って、興奮すると鼻血が出ちゃうキャラクターなんです。稽古最終日の通し稽古の時、ラストシーンに袖から出ようとしたら、本当に鼻血が出たんですよ！「うわ、きた！」と思いましたね。

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記事の続きでは、「刀ミュ通し稽古中のエピソード」、「尊敬している役者や刺激を受ける同志のような役者仲間」、「舞台再開へ向けてファンの方への思い」、「意外な素顔が垣間見える！？笹森裕貴さんへ9の質問」など、さまざまなエピソードをお読みいただけます。

そのほか、「撮影メイキングムービー」やここだけの「撮り下ろしカット」も多数！　「会員限定のプレゼント企画」へのご応募も可能です。

取材・文：古原孝子
Photo：青木早霞（PROGRESS-M）
ヘアメイク：YUZUKI合同会社

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プロフィール

笹森裕貴（ささもりひろき）
1997年6月21日生まれ、東京都出身。
主な出演作に、ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』シリーズ水野祐役、『あんさんぶるスターズ！エクストラ・ステージ』～Memory of Marionette～天祥院英智役、「ガラスの仮面・愛のメソッド2019」主演西島マオ役、MANKAI STAGE『A3!』〜SPRING 2019〜水野茅役、ミュージカル『刀剣乱舞』歌合乱舞狂乱 2019松井江役など。