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生駒里奈、池田純矢インタビュー「-4D-imetor」「想像以上に面白く、見たことのない作品になっています」(後編)

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――では次に、今作は量子力学がテーマということですが、物理になじみのない人や、量子力学という単語を聞いただけで思考が停止してしまいそうになる文系層も少なくないのではと思います。そういった人に向けて、劇場への足掛かりになるようなひと押しをいただけたらと思うのですが、いかがでしょう?

池田:僕、脚本家もやってるんですけど、自分が理系か文系かと問われたら、多分理系脳だとは思うんです(笑)。とは言え、脚本家という仕事は文系脳じゃないとできない部分もあるよなと思いつつ。多分どっちもあるんですよね。

物語にする以上、お勉強会ではないですし、このテーマを選んだ理由もいわゆる文系的に言って面白味があると思ったからなんです。理系と聞いて思考停止してしまうのもすごく理解できるんですけど、それって、意味が分からないものが分からないままになっているから敬遠しがちということであって。今作は、理系の人たちが何をもってそれを面白いと思っているのかを、物語によって文系的に変換したストーリーになっていると思っています。だから、何も知らない人や、それこそ小学生でも楽しめるんじゃないかなって。

――“意味が分からないものが分からないままだから敬遠しがち”、まさにそうですね。

池田:量子力学という、小難しいなぁと思いがちなテーマなんですけども。それを噛み砕いて噛み砕いて、そのギミックや学問の根底を扱いながら、物語により厚みを持たせて重層的にしていくっていうのが今回のキモなので。何も知らなくても、楽しく面白く観られる作品だと思います。それから今作には、渡来の助手である山田というキャラクターが出てくるんですが。この山田は世間一般から見て、相当バカです。

――相当バカ、ですか(笑)。

池田:はい(笑)。 小学生以下の脳味噌だと思っていただければ丁度いいくらいです。そんな人が聞き役となって物語がどんどん進んでいきますので。だから「山田がいるので大丈夫です!」とお伝えしたいですね。

生駒:私からもひとこと言うと、私は量子力学なんて1ミリも分からないままノアをやってるんで大丈夫です!

――(一同笑)。

生駒:演出家の前でこれを言っちゃう(笑)。

池田:いや、全然大丈夫です!(笑)だって、キャラクターとしては知る必要がないですからね。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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