松田昇大インタビュー 「ハードな舞台スケジュールで一つ成長できた」 【シアダンフォト vol.03】
――中止になってしまった作品もありましたが、そんな中で『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4-や、「笑ゥせぇるすまん」THE STAGEは新しい挑戦だったかと思います。実際に上演できた作品についてはいかがでしたか。
『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4-から「笑ゥせぇるすまん」THE STAGEが結構タイトなスケジュールでして。自分の中では、そのスケジュール感が初めてで少し戸惑いました。ヒプステの本番中に台本を読んだり、リモートで稽古を見たり、そういうのを経て現場に入ったら、ほぼみんな完璧にこなされていたので、それが自分の中でめちゃくちゃきつくて……。でもなるべく早く追い付こうと思って、稽古場に入ったときは台本を持たないようにしていました。普通に台詞を間違えたりしましたけどね（笑）。そういう意味では、一つ成長できたかなと思います。
しかも二つの作品が全然テイストが違いまして。ヒプステは音楽とかっこいいラップがあって、演技ももちろんありますが、魅せるというのも大事。一方、笑ゥせぇるすまんのほうは、まさにザ・芝居で4役、5役とあって、メイン以外の台詞はそんなに多くはないですが、その役作りをタイトな時間で作り上げたというのは成長に繋がったかなと自分の中では思っています。
「兄ちゃんがいないから頑張らなきゃ」という気持ちが芽生えた
――ここまでタイトなスケジュールで舞台が詰まっているのは、初とのことですし大変でしたね。
初でした。きつかったですね（笑）。
とはいってもヒプステは初舞台の作品なので、周りもみんな知っている人たちで、「ホームに帰ってきた」という感じがありました。気負いなくできたといいますか。track.4のとき、最初だけ（山田）一郎役の（高野）洸が遅れて稽古入りだったのですが、その間に僕と、（山田）三郎役の（秋嶋）隆斗で芝居の話をすることが多くて。稽古場で洸がいないヒプステが初だったんです。それこそtrack.1のときはもう全部任せていたんですけど（笑）。
――以前も、高野さんに頼っていたとおっしゃっていましたね。
はい。全部頼っていたのですが、今回それがないみたいな。「兄ちゃんがいないから頑張らなきゃ！」という二郎としての気持ちも芽生えつつ、新鮮でいい経験になりました。
――弟たちが自立できた感じですかね？
そうですね。でもやっぱり洸の安定感は半端じゃなかったです。稽古入りしたときは「やっと来てくれた！」みたいな感じでした。
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取材・文：THEATER GIRL編集部
Photo：青木早霞（PROGRESS-M）
ヘアメイク：YUZUKI合同会社
スタイリング：金野春奈
衣装協力：KIIT、tabito(ともにTEENY RANCH)
松田昇大さん【シアダン vol.09】（前編）インタビューはこちら
松田昇大さん【シアダン vol.09】（後編）インタビューはこちら
プロフィール
松田昇大（まつだ しょうた）
2015年9月よりAMAZO NIGHTとして活動開始。2016年6月には初のワンマンをシネマイクスピアリにて開催し2019年約4年間の活動に終止符。同年9月より俳優として新たに活躍の幅を広げ、話題作の舞台「ヒプノシスマイク」で山田二郎役を演じて話題となる。2021年12月より公開の映画『リモート探偵』に出演。2022年1月より舞台『GARNET OPERA』に出演予定。
