岡山天音インタビュー 『hana-1970、コザが燃えた日-』「繰り返し同じ台詞を言うこと自体が非日常的な体験」(後編)
――演目でいうと、挑戦してみたいジャンルはありますか?
今こういうふうにしている会話から、宇宙を見せる。そんな作品をやってみたいです。若者たちがファミレスでしている会話で、観ている人が宇宙旅行しちゃうみたいな。何を言っているのか自分でもちょっと分からないですけど(笑)。
小劇場とかでやるイメージに近いかもしれないですね。生活の一部の会話みたいな……市井の 人間の生活をそのまま 100%絞り出しました、みたいな感じの作品といえばいいでしょうか。映像でもそうなんですが、舞台でそういう作品をやったことがないんです。以前やったのは時代劇だったり、絵本が題材になっている作品だったりで、今回もかなりディープなお話なので、そういったものをやってみたいなという憧れはありますね。
小劇場でたまにそういう作品と出会うことがあるのですが……、でもそういうところでしか成立してないなと思っていて。他の場所では観られない作品といいますか。
――小劇場でやるからこその世界観がありそうですよね。
劇場で、生でお客さんが一緒に時間を過ごして刮目するからこそ、成立するスタイルな気がしています。そういうのに一度挑戦してみたいですね。
――最後に本作に対する意気込みと、ファンの方にメッセージをお願いできますか。
この舞台に取り組むにあたって、初体験がこれからいろいろと待っている気がします。
これから自分はどんな世界に連れて行かれるのだろうか。そんな真っ暗な闇の中を進んで行っている感じがありまして、これまで出会ったことがない何かと僕は出会っていくのだろうなと。そういう未知な出会いがある作品になるのではないでしょうか。なので、お客さまにも劇的な出会いを期待していただきながら、ぜひ劇場に来ていただければ嬉しいです。
取材・文:矢内あや
Photo:くさかべまき
ヘアメイク:森下奈央子
スタイリスト:岡村春輝
公演概要
『hana-1970、コザが燃えた日-』
作:畑澤聖悟 演出:栗山民也
キャスト:
松山ケンイチ
岡山天音
神尾 佑
櫻井章喜
金子岳憲
玲央バルトナー
上原千果
余 貴美子
<東京公演>
2022 年 1 月 9 日(日)~1 月 30 日(日) 東京芸術劇場プレイハウス
<大阪公演>
2022 年 2 月 5 日(土)、2 月 6 日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
<宮城公演>
2022 年 2 月 10 日(木)、2 月 11 日(金祝) 多賀城市民会館