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東山光明、大沢健、池田有希子インタビュー Dramatico-musical「BLUE RAIN」「自分の中で生きる意味を見つけていただけたらすごく嬉しい」(後編)

INTERVIEW

――では最後に改めて、本作への意気込みをお願いします。

大沢:僕はミュージカルに関しては一歩二歩と進んできたので、今作では普通の演劇をやっているよりも稽古で得られることがすごく多いです。そこはやっていてすごく新鮮ですし、このような経験をさせてもらって本当に光栄だなと思います。それから、今回舞台セットにビニールシートがあってソーシャルディスタンスを意識しているので、演じる側としては少し負荷がかかってしまうんです。

でもその負荷が、もしかしたら今作の「頑張って生きようとしている」ものに繋がると言いますか。歌なども少し圧が加わって生まれるものがあるのかなと、今稽古をして感じています。そういう意味では、舞台セット自体も今回とても効果を生んでいるのだと改めて感じました。

池田:この作品自体、物語としてはすっきりした到着点はないかもしれないです。もちろんお客様の解釈次第ですが、解決しないことがいっぱいあるまま、救いのないまま終わるので。でも、人生という物語の途中に私達も存在していますから、リアルな未解決さの中で頑張ろう、とこの芝居を見て思っていただけるよう、丁寧に体現できたらいいなと思います。

我々役者のキャリアや人生そのもののように、我々は問題があれば一つ一つ解決し、一歩ずつ良いところへ自分のコマを進めていくしかないのでしょうし、登場人物たちのそんな七転八倒を「よしっ」とお客様に思ってもらえたらいいなと思いながらやっています。

東山:韓国のオリジナルは違いますが、日本初演のときはコロナ禍の中でどう届けたらいいかという中できた作品を、早い段階で再演ができる意味を自分の中でしっかりと持ちつつ、すっきりしない物語ではありますが、自分の中で生きる意味を見つけていただけたらすごく嬉しいなと思っています。

とにかく、僕らの演じているキャラクター一人ひとりから湧き出てくるエネルギーを皆さんにお渡しできたらと思います。

取材・文:THEATER GIRL編集部
Photo:くさかべまき

インタビュー前編はこちら

公演概要

Dramatico-musical『BLUE RAIN』
ORIGINAL PRODUCTION BY C101
BOOK BY JOUNG HWA CHOO, MUSIC BY SOO HYUN HUH

【脚本・演出】荻田浩一
【音楽監督】河谷萌奈美

【出演】
東山光明・彩乃かなみ・石井雅登・染谷洸太・伊藤広祥
大沢健/池田有希子/今拓哉

【演奏】
河谷萌奈美/門馬由哉・小金坂栄造

【日時/会場】2022年1月13日(木)~1月26日(水) 
博品館劇場

【チケット料金】全席指定 10,800円(税込)

【主催】atlas

【公式HP】https://g-atlas.jp/bluedramatico/
【公式Twitter】@BlueDramatico

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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