古川雄大インタビュー スペクタクルリーディング『バイオーム』「演劇において、声は重要な要素」(前編)
――舞台やドラマでいろいろな役を演じられていますが、演じているときに役とご自身の共通点を考えることはありますでしょうか。
共通点といいますか、自分と似ているところを考えます。役と向き合っていくうちに、自然と見つかることが多いです。内向的な部分はリンクするのかなと感じていて、ある程度のコミュニケーションはとれるのですが、自分自身どこか壁がある性格だとは思います。仕事現場できちんと話しているように見えますが、実際に心を開けているのかというと自信はなくて……。すごく子供の部分もあるけれど、年齢と経験を重ねて、やっと一般的な大人を演じられるようになったのかなと思います。
――ご自身では、どんなところが内向的な部分だと思われますか?
気を遣ってしまうところだと思います。一方的に緊張感があるというか、変に気を遣ってしまって、過敏になってしまうというか。コミュニケーションをとれないことはないのですが、結果的に内向的になってしまう。仲良くなるまでに時間がかかるという以上に、仲良くなれずに終わってしまうんです。だから、友達もあまりいないんですよね(苦笑)。
共演者からたくさん学んで吸収したい
――今作で主演を務める中村勘九郎さんの印象はいかがでしょうか。
中村勘九郎さんは、歌舞伎だけではなく、幅広く活動されている方です。今回初めてお会いしたのですが、とても丁寧な方で、ご自身ではシャイと仰っていましたが、話した印象だと、すごく優しい雰囲気をまとっていらっしゃる方だと感じました。表に出た時のかっこいい勘九郎さんと、裏にいる腰の低い優しい勘九郎さんのギャップがとても素敵です。
共演できることが、今から本当に楽しみです。勘九郎さんがどんな風に役と向き合っていくのか、どういう姿勢で現場にいらっしゃるのか、座長としてどういう振る舞いをされるのか、いろいろと勉強させていただきたいなと思っています。
――今回は、共演者が先輩方ばかりですね。
そうですね。これだけ豪華なキャストの方々とご一緒できるのも、なかなかないので。できるだけたくさん学んで吸収したいという思いです。
取材・文:THEATER GIRL編集部
撮影:渡辺美知子
公演概要
スペクタクルリーディング『バイオーム』
日程:2022年6月8日(水)~ 12日(日)
会場:東京建物Brillia HALL
出演:
中村勘九郎 / 花總まり 古川雄大 / 野添義弘 安藤聖 / 成河 / 麻実れい
スタッフ:
作:上田久美子
演出:一色隆司
企画・制作:梅田芸術劇場
主催:梅田芸術劇場
制作協力:NHKエンタープライズ
公式WEBサイト:https://www.umegei.com/biome/
Twitterアカウント:BIOME_UMEGEI
チケット:一般発売中
料金:限定2000部プログラム付きS席11,000円/S席10,000円/A席8,000円/B席5,000円(全席指定/税込)/学生席3,000円(当日座席引換券/税込み)
※学生席の販売はネット会員・オンラインチケット・チケットぴあのみとなります。
※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
チケット販売先
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・梅田芸術劇場オンラインチケット https://ko-ume.pia.jp/
・梅田芸術劇場窓口 発売日翌日以降 10:00~18:00