演出家・荻田浩一×元吉庸泰対談インタビュー ミュージカル『EDGES ―エッジズ―』 個性の異なる2チームそれぞれの魅力とは(前編)
INTERVIEW
――本作は、チームBLUE、チームREDと2組のチームで上演されます。それぞれのチームの見どころをうかがえますか。
荻田:今回、前半がチームBLUE、後半はチームREDという連続上演で、大枠の打ち合わせはあったんですけど、敢えて、具体的にはお互い何も知らないでつくっているんです。
僕の方は、楽曲それぞれの世界観は、もちろん表情豊かに演じてもらうんですけど、 どちらかというとコンサートよりにして、ルックスは大人っぽくしてみようと。作詞作曲を手掛けたコンビがもともと若者のときに作った作品ですし、大人が若い頃を回顧するというような意識で。大人が若者を演じるというスタイルで、“若者として遊ぶ”というような感じでやろうと思っています。
元吉:チームBLUEは逆で、これまでにほかの仕事でもご縁があったメンバーが集まってくださって。パッと見は、非常に若いんだけど、じつはちょっと年くってるチームです(笑)。荻田さんのお話を伺っていて、“大人が遊ぶ”ということについては、うちもかなり共通していると思います。
荻田さんのチームは、コンサートよりということですけど、うちはもうちょっと演劇よりの感じですね。30歳前後って若者でもないし、ちょっと過渡期という感じじゃないですか。しかも、この業界の人たちって、学生役をやる機会もあったりして、意外とみんな若作りしてますし(笑)。そんな葛藤を持つだろう4人が集まってくれているので、彼らがいろんなアイテムを使いながら遊んでいくっていうスタイルで、いま稽古をしています。ちょっと若々しくしたいよねっていう感じで(笑)。