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岸本勇太が抱く芝居への情熱「稽古中に“見えた”瞬間が一番楽しい」【シアダン vol.03】(前編)

INTERVIEW

頑張っている仲間の姿で「自分ももっと頑張れる」

――では、尊敬している役者さんや、励ましあえたり刺激し合えたりする役者さんはどなたでしょうか?

たくさんいますね! B-PROJECTの時のメンバーってなんだか部活みたいな雰囲気だったんですけど。舞台化されての初演だったこともあって『OVER the WAVE!』というタイトルの通り、いろんな波をみんなで乗り越えた仲間なので、大好きなカンパニーなんです。同世代のメンバーもけっこういるので、川上将大とか、同じ年で頑張ってるヤツがいると、僕ももっともっと頑張らなきゃなと思いますし。

「薄桜鬼」のメンバーもそうですね。山﨑晶吾や樋口裕太とは普段から仲よくさせてもらっていて。樋口裕太は経歴も長いですし、彼の作品に対する取り組み方や見せ方は、今でもすごく勉強になります。晶吾くんはいつもは本当におちゃらけてるんですけど、お芝居でスイッチが入ったりすると、ちょっと怖いくらいの人なんです。こういう仲間がいてくれるのは僕にとってすごく大事なことで、たまにご飯に行ってお互いに近況報告をしても、刺激しあえる相手がいるっていいことだなってしみじみ感じます。

――仲のいい相手が尊敬できる人でもあるというのは、すごくラッキーなことですよね。

先輩でいうと、鯛造さんとは3作いっしょにやらせてもらったんですが、本当にすごいんですよ。お芝居もすごいし、めちゃくちゃ動けるし、キャリアが物を言うってこういうことなんだなと。それから和田雅成さん。マーシーさんは自分も舞台中で忙しいのに、この前のリボステも観に来てくれたんです。前作で共演させてもらったこともあって、いろいろアドバイスをくださったり、僕と山本涼介(山本 武役)をご飯に連れて行ってくれて。そこでも「ここはこうしたほうが、もっと雲雀っぽく見えるよ」みたいに、僕ら二人ともにたくさん助言をしてくれて。そんなことしなくちゃいけないなんてことは全然ないのに、わざわざ時間を割いてくださって、本当に人思いで、すてきな方だなって思います。

先輩たちがそういういい方ばかりなので、僕もいつかそうなれたらと思いますし、自分がしてもらったことを引き継いでいきたいですね。いい先輩が周りにいてくださることに感謝しつつ、教えてもらったものはきちんと吸収して、板の上で返していけたらと思います。

挑戦してみたい役柄とは?「今度は風紀を乱したい」

――音楽活動の面では、6週連続配信リリースもされていましたが、ソロシンガーとして活動を始めてから、以前と比べて変化できた、進化できたと自分なりに思うところはどんなところですか?

グループの時とはちがって、全てが僕“岸本勇太”個人から発信されているので、言葉を届ける上では全く重みがちがいますね。テイストもグループの頃とは変わってきているので、本当に僕の伝えたい音楽をみんなに届けているっていう感覚があります。ライブをやっていても、お客さんの反応がダイレクトに僕ひとりにくるので、これまでは5分割だったものが5倍、楽しさも5倍になってますし。ライブや音楽を届ける過程で、それは常に感じますね。

――ひとりのプレッシャーもあるかもしれませんが、5倍楽しめるっていうのはいいですね。

うーん……どちらかというと、これまでが“÷5”だったっていうより、逆に今が“×5”だと思ってるので。あまりネックにはなってないし、ひとりの楽しさもかなり分かってきてはいるので。もちろんグループの良さもありますけど、今は個人のよさも噛み締めている時ですね。

――ではまたお芝居に話を戻しまして。今後はどんなお仕事や役柄に挑戦したいですか?

これはよく言ってるんですが、学生モノのやんちゃ系の役がやってみたいです。雲雀で学ランは着られたんですけど、ちょっとここに……(腕章が付いている仕草)。雲雀はそういう悪い人たちを見張って、風紀を整える側なので。

――むしろ風紀を乱したいわけですね(笑)。

乱したいですね。もう整える側は経験したので、逆側をやってみたいなと思います。やんちゃな役って多分、男ならみんな憧れると思うんですよ。一度はそういう学園モノに出て、王子系とかじゃなく、本当に土臭い感じのやんちゃ系をやれたらなって。ぜひぜひオファーお待ちしております!(笑)

インタビュー後編はコチラ

プロフィール

岸本 勇太(きしもと ゆうた)
1993年7月9日 生まれ、山梨県出身(やまなし大使)「DANZEN AUDITION 2015」にて、ボーカル部門約 2,500 人の頂点に立ち、龍雅のメインボーカルのポジションを勝ち取る。グループ活動休止後、現在はソロシンガーとして活動中。また音楽活動以外で2017 年には B-PROJECT on STAGE『OVER the WAVE!』原作 :BIG アイドルプロジェクト『B-PROJECT』 ( 総合プロデュース : 西川貴教企画・原作 : 志倉千代丸 ) の金城剛士役に抜擢され、役者としての才能も開花させている。ミュージカル『薄桜鬼 志譚』永倉新八役、『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE 雲雀恭弥役など、様々な舞台で活躍中。

告知情報

最新曲「It’s Only Summer Love」のリリックビデオがオフィシャルYouTubeにて公開中
https://youtu.be/927FI1ZEcLQ

岸本勇太さん動画コメント

取材・文:古原孝子
編集:桑原梨沙(THEATER GIRL編集部)
Photo:青木早霞(PROGRESS-M)
ヘアメイク:YUZUKI合同会社

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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