舞台『二子玉川ノ恋』出演キャスト特別インタビュー

2019.08.16

INTERVIEW

笹森：僕のヴィジュアル撮影は前の舞台の稽古中でしたね。7月に入ってないくらいかな。

田名部：最初にこういうイメージですっていうお手本が送られて来たんですよ。で、笹森さんの体を見て「腹筋割らなきゃ！」みたいな（笑）。

笹森：僕、体脂肪率が低過ぎて小学校の頃から腹筋割れてるんですよ。けど、役者ってあんまり裸を披露する機会ないじゃないですか。今回の舞台は見せるシーンがあるので、ずっと腹筋に力入れてやろうかなと（笑）。話を戻すと、今回の舞台の見どころはどのあたりですかね？

河内：登場人物が多いんですけど、いろんな人に自分と重ねられる作品だなって思います。観る人によって、どこに共感するのかも違うような気がしますし。

笹森：それ、僕のコメントにして欲しい（苦笑）。台本上は普通のセリフでも、「本当はこの人なに考えてるんだろう？」って深読みしちゃう話ですよね。

河内：そもそも別れさせ屋って、惚れさせて別れさせる仕事ですしね。相手が運命って錯覚させるようなハプニングをわざわざ計画して起こさせるので、その人が出会うべくして出会った人なのか分からなくなるっていう。

笹森：けど、最後は別れさせ屋も人を好きになっちゃう。ネタバレしちゃうので、あんまり詳しくは言えないですけど、やっぱり偶然の再会って強いなって思いました。「運命とはなんぞや？」って話ですよね。

田名部：けど、ちゃんと最後は締まっていて、意外とさっぱりした終わりでしたね。まだ台本が変わるかもしれないですけど、現時点では。

笹森：出番もみんなけっこう均等にあります。シーン変わりもめちゃめちゃ多いですし。映像の台本みたいで、どんな感じになるんだろうって感じでした。

河内：あと、舞台セットが二子玉川を感じられるものになっているみたいで。

笹森：この前ちょっと見せてもらったんですけど、セットが河原みたいになっているところもあって。演出家さんは、「昔ってこうだったよね」っていうのを表現したかったみたいです。

あと、「二子玉川ライズ」で舞台をやるのは初めてみたいで。この前、取材で演出家の畑（泰介）さんと行ったんですけど、けっこう広くて劇場っぽくない印象でした。

田名部：畑さんは読み合わせでご一緒したんですけど、すごく気さくな方で。オーディションでは、「なにが好きなんですか？」って聞かれて「相撲が好きです」とか、けっこうプライベートな話をしちゃいました（笑）。

河内：私も一度オーディションでお会いして。そのときは、田名部さんが演じることになったキャバクラ嬢の役だったんですけど、ぜんぜん違うから「（鼻で笑うように）ふんっ」みたいな反応で（笑）。けど、しっかり演出してくださって、役者の特徴も捉えてくださる方だと思いましたね。

笹森：けっこうこだわりは強い方ですね。同じ役でも、場面によって演じ分けるみたいな。そこがすごく僕も合致したところです。最後に、舞台への意気込みを1人ずつ言いましょうか。

河内：今回の舞台は、人間の内面の部分、人間らしさみたいなものがたくさん詰まった作品です。自分の日常と重ね合せたり、過去を振り返ったり、今後を考えてみる体験になったらいいなと。私たちもお客さんと一緒に成長して、作品をつくっていけるように頑張りたいと思います！

田名部：私個人としては、ちょっと変わってるけど共感していただける、物語に華を添えられるような役を演じられるように頑張りたいです。今回旗揚げってことで、二子玉川の街や会場を盛り上げられたらって思いもありますし、ファンのみなさんの心に残るような熱い作品にできたらなと思います！

笹森：舞台を二子玉川にした深い意味が、きっと演出家さんのなかにあると思います。僕は演じるっていうか、その空間をつくっていけたらなと。

今回、一筋縄にはいかない役どころなので、台本上は共感できない人が多いと思うんです。けど、実際に演じたときに「これ、ちょっと分かるかも」って感じてもらえるように頑張りたいです！