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皆川猿時、荒川良々、細川徹インタビュー『3年B組皆川先生~2.5時幻目~』 「お客さんをちゃんと笑わせて帰らせたい」

INTERVIEW

――稽古はまだ先かと思いますが、今から何か準備されていることはありますか?

皆川:特にないんですけど、たぶん無理だと思うんですがちょっと痩せようかなって。まぁ、痩せたことないんだけどね(笑)。そのぐらいかなぁ。

細川:そういう準備をするみたいな舞台じゃないんですよね。なるべくその場でなんとか面白くしていくみたいな感じなので (笑)。なので、いろんなものを観て準備しておくとか、そういうことも要求していないし。そういうものじゃないんですよ。娯楽なんで、完全に(笑)。

――皆川さんと荒川さんから、細川さんにリクエストみたいなものはありますか?

皆川:ないです。僕らホントに一番怠け者な部類の役者なんで。

荒川:何にも考えてない(笑)。だから、細川さん、「これどういう意味ですか?」とか、言われたことないですよね?

細川:二人に?

皆川:他の役者で言う人とかいます? 

細川:聞いてくる人はいるけど、少ないですよね。

荒川: 「このセリフどういう気持ちで言えばいいですか?」とか。

細川:気持ちを聞かれることはあんまりないかも。「どうやっていいかわからない」とかはあるけどね。

荒川:言ったことない(笑)。たぶん相手も聞いてもわからないでしょ。

細川:聞かれたらわかったふりして言うんじゃない?

荒川:自分で考えろみたいな。

細川:聞かれたら面倒くさいけどね(笑)。

――お二人が思う細川さんが創る作品の魅力は、どんな部分だと思いますか?

荒川:頭で考えなくていいってことじゃないですかね。観ている人がその場その場で、「あ、終わってた」みたいな。本当に何も残んないでしょ。

細川:なかなか、何も残らないことなんてないし、何かしら残るじゃないですか。でも、別に残したい気がないし、とにかく笑い声が欲しくてやってるんで。本当に、無観客でやることにならないかが、一番の心配です。無観客でも、ちゃんと客の顔が全部見えている状態でやれたらいいけど、全く反応のない中ではできないかもしれないですね。

皆川:全然関係ないんですけど、細川さんのセリフって覚えにくいんですよ。ちょっと賢いなぁって思うと、どんどんセリフを削って短くするんです。『あぶない刑事』だったら、「危ない!」がいっぱいあるとか(笑)。

細川:一個入ると構えさせてしまってつまらなくなるんですよ。予想外のことがバンバン起きないと、笑いづらい。だからそういう風に、パンパン切ってやっていくと短く感じて、笑いやすくなるっていう(笑)。自分の体感でやってるから役者さんには覚えづらいですよね。「あ!」とか「え!」とか似ているものが多いから。

皆川:覚えづらいですねぇ。

――ちなみに、「あ!」か「え!」という違いにはこだわられているのでしょうか?

細川:「あ!」か「え!」で言ったら、こだわらないかもしれないですけど、その短さにはこだわるかもしれないです。

皆川:すっごくこだわりますよね。たぶん「あ!」でも「え!」でもどっちでもいいんだろうけど。でも、短いのって、ホント覚えにくいんですよ。

細川:覚えづらいと思う。理屈に合わないことを言ってるから。たぶん、生理と違うことを言うんですよ。でも、合ってることだと笑えないから、なるべく繋がらないように作ってるのはあるかも。だから、やりづらいのかもしれないですね。

――逆に細川さんから見た、皆川さん、荒川さんコンビの魅力はどんなところですか?

細川さん:やっぱり、基本的な演技力がものすごいんですよ。だから真面目な芝居もすごいし。その人達と、技術を無駄に使って馬鹿みたいなことをやるっていうのが本当に楽しいです。スーパーカーみたいな車で、無駄なことをやる訳ですからね(笑)。やっぱりそこが一番やっていて楽しいところかな。一度、僕が書いた舞台を、素人がやってる動画があったんですよ。それを観て本当にビックリして、もう観ていられなくて(笑)。やっぱり当て書きしてるというのもあるしどれだけ役者が面白くしてるというか。だから、一度両方同時公演でやってみたいです。第一部は素人で、第二部がプロっていう(笑)。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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