水田航生インタビュー ロック☆オペラ『ザ・パンデモニアム・ロック・ショー ~The Pandemonium Rock Show~』「お客さまの反応を生で感じたとき、役者をやっていてよかったと思う」
――現在、お稽古真っ最中だと思いますが、ここは少し苦戦しているなと感じる部分はありますか?
3日前くらいに本番の衣裳を知ったのですが、それを知ったが故に、それまでの稽古でやってきたことが、「これで良かったのかな?」と(笑)。
――先ほどもお話にあった衣裳ですね。ちょっと不安になってしまった感じでしょうか?
「この役作り違ったかな? 大丈夫かな?」みたいなのはありましたね。大きな変化はしないと思うのですが、見た目に付随したといいますか、イメージを少し変えないといけないなと。やはり稽古のときは普段の稽古着なので、現代的なお芝居をしてしまいがちでして……。「これだと違和感あるのかな?」とか、「もう少し昭和っぽくしようかな?」とか、いろいろ考え直してブラッシュアップしないといけないですね。
シーンごとの色が鮮やかで、「面白い作品に携われている」
――反対に手応えを感じているところはありますか?
やはり作品自体がとても面白いと思います。時代が何十年とバーっと進んでいくので、シーンごとに描かれていないことがあって、ある意味ダイジェストのような感じになっています。でもその深層心理といいますか、面白いシーンや熱くなるシーンなど、そのシーンごとの色というのは、とても鮮やかに付いていると感じますね。そこは自分が出ていないシーンを見ていても、笑ったり、ぐっと来たりするので、面白い作品に携われているなという印象です。
――水田さんが客観的に見ていても楽しめる作品になっているのですね。
はい、そう思います。お客さんがどう感じるのか、今から楽しみです。僕たちはこの台本に出会ってもう何ヶ月も稽古をやっているので、ある程度の方向性やこういう感じの舞台だというのは分かっていますが、だからこそ面白いと感じているのかなと思うこともあって。初めて観る方はどう思うのだろう、と怖くもあり楽しみでもあります。
――新鮮な反応が今から楽しみですね。
そうですね。「何だこれ!?」となる方もいらっしゃるかもしれないですね。楽しかったと言ってくれたら嬉しいですし、そういう方たちが増えるように僕たちもやっていきたいです。