小南光司×日向野祥×白又敦インタビュー 舞台『殺人の告白』「どのキャラクターにフォーカスを当てても面白い作品に」(前編)
――先ほど、堂珍さんや岡田さんのお話が出ましたが、出演者の方やカンパニーの雰囲気はいかがでしょうか?
小南:めちゃくちゃいいと思います。ヨリコさんが稽古中に「どこか気になる点はありますか?」とディスカッションをしてくださるんです。一人でも疑問に思っているような顔をしていると、その人に近づいて「何かある?」と声をかけてくれて「実はこう思っているんです」と伝えると、全員で話し合って問題を一つずつ解消してくださります。とても寄り添ってくださいますし、その場で全員とコミュニケーションがとれるので、すごくいいなと思います。
白又:僕が演じる、長男からすると岡田さんが舞台上ではすごく怖いんですよ。しかも、挨拶を1回しかしていない状態で稽古が始まって。役的にも話しかけるのがすごく怖いなと思ったら、実際はすごく気さくで柔らかい方だったので、すごくほっとしました。
小南:役柄的には怖いもんね。
白又:でも、意外と茶目っ気があって。いろいろと和ませようとしてくださったりもして、とても可愛らしい方です。
日向野:堂珍さんは場を和ませようと積極的に話しかけてくださったり、スタッフさんにも話しかけていたり。それもあって、カンパニーがよりまとまっているのかなと思いますね。みんなスキルを持っている方々なので、場のレベルも高いですし、オンとオフがすごくハッキリしています。やるときは集中して、休憩になると一瞬で空気が変わるので、すごくプロフェッショナルな方々が集まった現場だと思います。
小南:稽古場の雰囲気で面白いなと思ったのは、それぞれの席が用意されているんですけど、僕の周りだけ誰もいなくて一人席なんです! 相方である堂珍さんの席も遠くて、僕の後ろは女性キャストの皆さんの席なんですけど、あまり座っていらっしゃらなくて。一番前の席で、一人でいるから、僕だけ隔離みたいな感じで(苦笑)。遺族チームの方々はみんなで話していることが多いんですけど、僕は警察官役なので堂珍さんと話したいのに席がすごく遠くて……。でも、これからもっと仲を深めていけたらと思います。
白又:ユナクさんも堂珍さんも岡田さんも可愛いんですけど、前川さんはずっしりとしていらっしゃいますね。役柄としても謎の男ですし。
小南:そうだね、前川さんのアクションが一番大変だと思うんです。昨日も映像を撮っていて、100m走を7本くらい走って、3階まで階段ダッシュしていたと仰っていて、すごく過酷なんですよ。先輩が一番体を張っていると、こちらも気が抜けないなと。俺が一番、役柄的に戦っていないなって気付いちゃいました(笑)。
日向野:大林さんは、何度か共演していますが、相変わらず背が高いです(笑)。
小南:最近も、身長が2センチ伸びたらしくて、そんな話もできるような雰囲気です(笑)。
白又:僕は、ユナクさんの稽古着がかっこよくて好きですね。本当にオシャレなんですよね。あと、ユナクさんは「実に面白い」が言えなくて、一緒に練習しているんですけど、本当に可愛いんです。堂珍さんと一緒に「ジツニ、オモシロイ」って教えているんですけど、なかなか言えていなくて1日5回くらい練習しています(笑)。
小南:最初はシーンごとでバラバラに稽古していたのですが、後半は集まることが多くなってきたので、これからさらにカンパニーの仲が深まるんじゃないかなと思っています。
取材・文:THEATER GIRL編集部
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公演概要
舞台「殺人の告白」
【出演】
イ・ドゥソク/ユナク チェ・ヒョング/堂珍嘉邦
グァンス/小南光司
チョン・スヨン/岡田夢以 カン・ドゥヒョク/日向野 祥 チョン・テソク/白又敦 チェ・ガンスク/加藤里保菜
オ・ソヨン/大林素子 J/前川泰之 チョン・ウヌ/岡田浩暉
【原作】Jung Byung-gil
【脚本・演出・映像】ヨリコ ジュン
【協力】SHOW BOX
【日時/会場】2022年6月17日(金)~26日(日) サンシャイン劇場
【チケット料金】全席指定 9,900円(税込)
※ご購入後の返金・クレーム及びお席の振替は一切お受けできません。予めご了承ください。※未就学児入場不可
【主催】舞台「殺人の告白」製作委員会
【お問い合わせ】サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
【公式HP】http://s-kokuhaku-stage.com/
【公式Twitter】@s_kokuhaku